LMDEは充分に使える
LMDB はLinux Mintだけれども、ベースはDebianで作られている。
Linux MintはもともとUbuntuベースだ。UbuntuはDebianベースなので、LMDEはUbuntuを飛ばしてLinuxMintを実現しているようなものだ。
僕はノートPCにXubuntuを入れて、デスクトップにはUbuntu12.10が入っていた。
そろそろ新しいディストリビューションにしたいころであったので、選定をしていたのだ。
6年前から使い続けていてXPでも重く感じていたPCだから
最近のUbuntuでは少々重くなってきた。
だから軽いディストリにしてみようとは思っていた。
またUI的な意味でUbuntuからMintへ転向しようかとは常々思っていた。だからUbuntuから離れてMintができるLMDEは魅力的だった。
ただしこれはテスト版なので、通常のLinuxMintよりは不安定だし、ユーザーフレンドリーなUbuntuベースではないので使うのも面倒が多いかもしれないのでLMDEはデメリットもあるだろう。
軽いディストリの選択肢はいろいろあるが、僕はArch や Gentooのような個人に最適な環境というのは欲しくはなく、できれば出来合いのもので短時間で様々な選択肢を選べるディストリビューションのほうがいい。だからUbuntuのようなものは僕にはうってつけなのだ。
よって軽いDebianとUbuntuのようにオールインワンのLinuxMintが合わさったLMDEは、テスト版というデメリットがあっても僕が望んでいるものに近いディストリなのだ。
だからLMDEを導入することを決意した。
ちなみにMATE版
インストールについて
LinuxMintの公式サイトからisoをDLすれば、あとはUbuntuと同じようにDVDからインストールできる。
パーテションの設定とかUbuntuよりやることはあるが、難しくはない。
30分もあればインストールは完了する。
インストール後すぐに使えるか
Ubuntuの日本語Remixみたいな日本語に特化したメディアはない。
インストール時に日本語を選べば日本語環境にはなるが、IMEなどはそろっていない。
だから、iBusとibus-Mozcをインストールしなければならない。
フォントがダサいので、自分が気に入っているフォントをソフトウェア管理センターからDLしてきて
設定する必要がある。
それ以外にすることは特にない。
ブラウザについて
デフォルトでFireFoxが入っている。
僕はChromeユーザーなので、aptitude(Ubuntuのapt-getと同じパッケージ管理)で chromium-browserをインストールした。
だが、英語表記しななかったので、その後 chromium-browser-l10nというものもダウンロードした。
これは言語パッケージで適切に日本語化してくれる。
Flashについて
FireFoxではYoutubeは見れたのだが、Chromiumではなぜか見れなかった。
元々LinuxMintにはmint-flashplugin-11 というものが入っているので、FireFoxはそれを使っているのかもしれない。
でも、Chromiumは独自のプラグインを使っているようで、元から入っているプラグインだと古いと怒られてしまった。
親切なことに、新しくしてくれというアラートが上がるので
Adobeのサイトに行きプラグインをダウンロードしようとした。
Debian用のパッケージは置いていないので、しょうがないからtar.gzで圧縮されているFlash Playerをダウンロードした。
解凍をするとlibflashplayer.soというファイルがあるので、
それを/usr/lib/chromium/plugins/にコピーをする。(その前にブラウザを終了してから)
そして、ブラウザを起動してYoutubeを見に行った結果…
ちゃんと閲覧することができた。
使い心地
一日しか使っていないのでまだわからないが、今のところ安定している。
つまりインストールから日常で使うものを揃えるまでに大きなトラブルなく、今までのUbuntuと同じようなことができた。
ところどころ日本語がおかしいところがあるが、それほど問題ではない。
UbuntuもDebian系なので、Ubuntuから流れてきた人でも違和感なく使えるだろう。