アットホームな職場…といえばブラック企業の定番キャッチフレーズだが
本人たちは良い印象を与えると思って使っているのだろう。
この言葉がブラック企業的と言われるのは、プライベートへの干渉や強い同調圧力などがあるとおもうが
そのようなデメリットを極力抑えた居心地のいい職場がアットホームの理想形だとしても、職場にアットホームさを求めるのは何か違う気がする。
アットホームというのは家族のように居心地がいいという事だろう。
でも、そのような安心感は企業を硬直化させる原因になるのではないか?
和気藹々としていて、僕も君もみんな同じ価値を持っている人。みんな一緒で同じ方向を向いている。
というような環境は意思決定において迅速ではあるが、画一的な考えで構成された集団は弱い。
新しい環境に変化できないし、個人個人が変化しようとしてもお互いが抑えつけてしまい変化が遅くなる。
会社は、利益を追求する集団で、結局は金なのだから必要以上に慣れ合う必要はない。
個々の社員が利権を得ようとするような殺伐とした職場を求めているわけではない。
利害の一致はしているが、価値観は同じではない。
価値観が違う人もいるのでツーカーで全体の合意は取りづらいけれども
逆にナアナアで合意を取れないというシビアさが、厳しい意思決定プロセスを通させることになり、結果的に強固な決断になるのではないか?
船頭多くして…ということはあるので手綱を握る人は必要だけれども