社会人とは何か?

社会人に向いていない人の特徴

というのがはてブでホッテントリ入りしていたから読んだ。
どうやら転載記事らしくて、元記事はこちら http://www.motojinji.com/2013/05/blog-post_31.html

で、疑問に思ったのが本文中のこの部分

あくまで「社会人に向いていない」なので、自営業などの場合にはこの限りではありません。

この人のいう社会人って、会社にお勤めしている人限定なのか?
自営業は社会人じゃないのか?
この人の社会人の意味って会社人ってことではないか?

僕が大学を卒業するとき、美術史の教授が社会人という言葉はおかしいという事を言っていたな。
「労働をすることが社会人になる要件というのはおかしい。学生も社会の一員であるのだから、諸君らも社会人だ。」

社会人という言葉には人によって意味する範囲が違うな。

範囲が広い順に

  1. 社会で生活する人全般(≒自然人)
  2. 参政権を持っている人(≒市民)
  3. 労働をしている人(≒労働者)
  4. 企業や団体に勤めている人(≒ビジネスマン)
  5. 企業や団体に勤めている人のうちの正社員(≒ビジネスマン(正社員))

といったところか。

大体の人は3番あたりが社会人であると思っているだろう。
だが、『社会人』という言葉をグーグルで画像検索してみると、スーツを着たビジネスマン風の人が沢山ヒットするし、
新社会人という言葉はそのまま新入社員と同じ意味で使われる。
フリーターは社会人かどうかという疑問を感じる人もいる・
そういったことから、4番か5番を社会人とする人も実際多いだろう。

社会人がビジネスマンであると定義すると、僕のような人間には怖い社会に思えてしまう。
企業に所属している人間が社会人階級になって、企業は藩のように振る舞うような封建社会みたいな社会になりそうだ。
そのうち国家よりも企業が力を持って、企業に所属できる人が社会人階級となって二級市民である非社会人を支配するような未来が待っているかもしれない。

社会人という言葉を全部禁止にするわけではないが、
少なくとも会社に勤めて一人前の社会人みたいな価値観はなくなってほしいな。

スポンサードリンク

関連コンテンツ