パーナさん(NEWSファンの人たちのことらしい)が28日未明にTwitter上で騒動を巻き起こしていたらしい。
リアルタイムで見たわけではなかったけれど、NAVARまとめなどで色々みて、
腹を抱えて笑ってしまった。
【twitter大炎上】パーナさんを救え!泊まる場所がないNEWSファンを襲う輩がいた! – NAVER まとめ
上のリンク先をみて大体の流れはわかると思う。
雷雨でNEWSのコンサートが翌日になる。
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遠方から来たファンが次の日までの宿を確保しなければならなくなる。
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未成年者や東京に慣れていない人、余分な資金がない人などが宿を確保できず終電のがして困る
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困ったことを話盛って友人に電話したりSNSで助けを求めたりする
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夜の東京は怖いところだから気をつけてという忠告が、実際に怖いことが起きたから自分を守ってというようにと大げさに伝えられる
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善意の第三者や、面白がってネタを流す人が更に伝聞を広める
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なんか災害が起きて難民が大量発生したかのような雰囲気になる。
以前ボクはこんな記事を書いたことがある。
なぜ虚構新聞に釣られる人がいるのか
今回も似たように共感力だけで伝播してしまうんだろうね。
特にデマに貢献したのは、10代の子たちだ。
10代は男女問わず、情報の取捨選択は苦手だ。
何をしてはならないかというのは分別というのは、年齢や経験によるところが大きい。
ここ2年くらいではじめ10代の少年少女にネット社会に通用するリテラシーを求めるのは難しい。
自分たちの中学生時代を思い出してほしい。
おそらく今考えれば突拍子もないことを信じていたのではないか?
ソースが漫画だったり、単なる噂だったり、それらが辞書や教科書よりも強い力をもって信じられていた事があったとおもう。
また、10代の視野の狭さというのは今からでは考えられない。
自分にとって価値があるものは、他の人にとっても価値のあるものという幻想を抱きがちである。
自意識過剰とでもいうのか、嗜好や価値の多様性というのは理屈ではわかっていても、感情ではどこか自分とみんなは価値を共有しあえるという思いがある。
また、特にファンのほとんどが女子だったことも要因の一つだろう。
女性は男性よりも論理より感情を優先し、連帯感や共感などを大切にする。
だから、実際に性暴力や拉致監禁が起きている事というよりも、怖さやそれに立ち向かう気力などの共感、連帯感が優先され
みんながそのデマの共同幻想に参加した。
ネットが普及すれば情報はフラットになって、同時に多数の人が共有できると思われていたが
最も共有されやすいのはデマだったり、やたら共感されやすいだけで事実の部分は少ない与太話のたぐいが多くなった。
それは仕方ないのかもしれない。
そういう人はネットをやるべきではないとか、そういう話もあるが無菌室で育てられた箱入り娘(息子)が20歳になってネットを始めた時にやはり同じような失敗をするだろう。
だけれども、ただデマが広まるだけではない。
自浄作用もちゃんとあるわけで、リテラシーが備わっている人や茶化して来る人がデマを相対化することも期待できる。
ただ、一方でそれら批判をしてくる人を陰謀と位置づけて、カルトに固執してしまう人もいる。
結局人間社会のコミュニケーションがネットによって伝播力が格段にあがり、デマも事実もすぐに広まるようになったが、
人が手にできる情報の量は増えたが、デマ:事実の比率はそれほど変わらないのではないか?もしかしたらデマのほうが多いかもしれない。
ただ、比率は悪くなったかもしれないが、ネットがない時代よりも事実の絶対量は増えているわけで
そこを如何に見極めるかどうかが重要だ。
それらのお分別はやはり経験によるところが大きい。
個人的にはデマに踊らされて、ちょっと黒歴史作ったくらいがいいんじゃないかなと思う。
少なくとも炎上案件で人生ふらないように年長者による基本的な指導は必要だが。