二回連続パーナさんの話題で申し訳ない。
もうTwitter界隈ではだいぶ下火になっているが…
27日深夜から28日未明までのツイートをじっくりと掘り起こして、パーナさんの当日の動向を再び見ていたのだけれども
当事者のツイートというのはなかった。
暴力や拉致などの実際の犯罪に巻き込まれた場合、ツイートしている場合ではないが、
宿を求めてビクビクしながら彷徨い歩いているという人のツイートがあまりなかった。
実際に宿無し、野宿で困っている人が大勢いるのならばそれらの人のツイートがもっとたくさん出てもいいし、Twitterお得意のRTで拡散されているような気がするが、
実際に出回っているツイートは「困っている人がいます」とか「宿がない人はここに行けば助かります」などのように、
すでに安全な場所にいる人が第三者に協力を求めたり、不特定多数の宿がない当事者たちに呼びかけを行なっているツイートばかりだった。
零時くらいまでは泊めてくれる方募集中というツイートが結構多くあったが、二時くらいになれば困っている人を助けようツイートばかりになっていた。
宿なしの当事者の声が少なくなるのに反比例して、すでに安全圏にいる人の声が大きくなりデマにも尾ひれがついてきたようだ。
僕が推理する真相はこうだ。
早いうちに宿なしの人たちはほぼいなくなった。
野宿や都内でオールをする人もいただろうが、マックやファミレスなどに腰を落ち着けたり、宿なし野宿をしている人もイベントの徹夜などに慣れている人で、
都内を彷徨ってビクビクしている人というのはほとんどいなかったのだろう。
そして、当事者からの現状のツイートが減ったことによって、本来の東京の状況を発信する人がいなくなり
デマを抑えることができなくなり暴走したのだ。
そして、もっとも拡散してデマをツイートした人たちは、実際はコンサートに参加していない人も多くいた。
その参加していない人の多くが地方に住んでいる10代の少女だった。
だから、東京を知らず怖いというイメージと、同じNEWSが好きな仲間を助けたいという思いで、積極的に実際はいない困っている人を助けようとツイートしたのだろう。
または、早々と寝床を確保できた人がまだ宿がない人を助けようという人もいただろう。
存在しない弱者に向けて、何かしら助ける行動をし満足をしただけだ。
誰も当事者いないか、いたとしても深刻な人はいないのにも関わらず団結の日だと嘯くのは、薄ら寒さを覚える。
その感覚は、千羽鶴や手を繋ごう運動のような、実際の益にならないことにも関わらず、行為をすることで満足をするスラックティビズムを見た時に似ている。
存在しない当事者のために、何かをやろうと空回りをする人だけがいる。
そんなドーナツ化された善意の集団が作ったのが今回の騒動なんだとおもう。