つまる/つまらない で面接おわらせるの?学生には具体的な自己分析させているのに?

最近の学生はつまらない奴が多いとかいう増田を読んだので、あまりまとまっていないけれど少々。

オヤジ面接担当のぼやき。最近の学生はつまらないやつが多い。

つまる、つまらないかどうか
その人の個性を理解できるかどうかは、長い時間接していないとわからないところがある。

就職面接を2,3回行った程度で分かるようなもんでもあるまい。

学生や就活業界(就活で飯食ってる人たち)はそこのところ分かっているのか
打たれない程度に個性(というか卓越性)を出しつつも、悪目立ちをしないよう印象付けるメソッドは無いかと探すわけだ。

すると量産型就活生の出来上がりだ。
個々のカタログスペックは違って、TOEICがスゲーとか、コミュ力すげーとか色々あるけれど
つまる/つまらないの判断は難しくなる。

面接官の価値観で落とされるというのは就活生は重々承知していて、
言語化できない良さよりも数値化できる能力や、あまり悪いと思われそうもない資質を全面に押し出そうとするだろう。
そのほうがリスクが少ないからね。

つまる/つまらない は受け取りて次第

誰だって人と違うわけだから、個性は誰にだってある。
卓越性を証明するような個性ではないけれど、仕事にあうあわないという資質というのは先天的なところもあるから。
当人が気づかないうちにそれが長所になったりすることもある。

個性は人それぞれだし、それが良い個性かどうか判断するのは受け取り手次第というところ。
つまる/つまらない というのは観察者側がそう思うかどうか。

ギャンブルばっかりしたり、ウェーイ!!みたいなノリの人間を僕はつまらない人間だと思うが、
彼らの仲間にしてみれば、チョーウケルンデスケド!な人間だ。

増田が後半で言っていることは正しいだろう。
欲しい人物像も変わるし、会社が変われば全く違うだろう。

だが、増田は人を観察する仕事をしている人間として致命的な誤りを犯している。
つまらないと受け取った印象を分析していない。
就活で学生に自己分析をすることを企業は求めているが、学生を分析して言語化させていないのは怠慢だろう。

結果、性格が合わないとか学生自身どうしようもないことで不採用という結果になったとしても、それは採用の方針としてはそうなのだからいいだろう。

「あいつ、つまらねぇ奴だとおもったけれど話してみると違った。」という経験は多くの人があると思うが、先入観やフィーリングだけで不採用したが、すごい人材だったかもしれないという場合もあるだろう。
会社にとっては機会損失ではないのか?

とはいってもだ。
多くの学生と顔を合わせて長い時間かけて採用をするという事は難しい。

これは会社と学生双方、腹を割らない採用活動が原因だと思う。

アビリーンのパラドックスのようなものだ。
学生は不採用を恐れて不要なことは言わないし、企業は人材確保と風評のために本当の仕事内容を言わない。
もっと、労使対等の立場でお互いのメリット・デメリットをすりあわせながら契約していくような、風通しの良い就活にしなきゃ
こんな茶番はいつまでたってもおわらない。

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