僕もビギナーですけど、少しの間にわかった操作感とかを使ってみたディストロを中心に一応書いておく。
最近はWindows8.1 とか出たらしいし、Ubuntu13.10もリリースされたし、XPのサポート切れまで半年切ったわけで
おそらく今Linuxに改宗する人がふえてくるだろう。
ちなみに僕は
XP ⇒ CentOS(一ヶ月のみ、サーバー用途ではずっと使用) ⇒ Ubuntu ⇒ Kubuntu(二日のみ) ⇒ Xubuntu ⇒ OpenSUSE(二日のみ) ⇒ LinuxMint ⇒ LMDE ⇒ DebianとArchLinuxの二台体制
というふうに変えてきた。
一応難易度も簡単にランク付けしてみた。
意味は以下の通り
★ 全くのパソコン初心者でWindowsの基本的な操作しかできない人向け
★★ Windowsで無線LANの設定が一人でできるレベルの人向け
★★★ コマンドプロンプト、Windowsサービス、プロセス、システムログなどOSの管理ができるレベルの人向け
★★★★ OSの仕組み、カーネルの仕組み、プロセスの仕組み、など深い部分まで大まかに理解しているレベルの人向け
★★★★★ OSの仕組みを深く理解し、C言語にも精通し、カーネルソースなども分かるハッカー向け
Ubuntu
難易度:★★
貧乏人のWindowsと言われるように、Windowsを長く使ってきた人でも問題なく使える。
OSのインストールも無駄なことせずにPCまるごとUbuntuにする分だったら、悩むことなく導入できる。
動画や音楽を見るのも最初からできるし、Chromeなど使い慣れているブラウザもUbuntuでは使える。
ソフトウェアセンターがあるので、端末(黒い画面のハッカーみたいな奴)を操作せずにアプリのインストールもできるし、むしろコレはWindowsより簡単だ。
デメリット
近年若干マシンパワーを必要としてきており、重くなってきている。
Windows程ではないが、やはり起動がおそい。
Unityの操作感はWindowsとは違うので慣れない人は難しいかもしれない。
半年に一回バージョンアップがあるので、めんどくさい。アップグレード後に起動しなくなるリスクもある。
Xubuntu
難易度:★★
Ubuntuのデスクトップ環境がxfceに変わったもの。だいたいメリットデメリットはUbuntuと同じだけれども、
xfceを採用していることもあり、Ubuntuより軽い。
Windowsユーザーでも直観的に使えるインターフェースがとっつきやすい
Kubuntu
難易度:★★
Ubuntuのデスクトップ環境がKDEに変わったもの。メリットとデメリットはだいたいUbuntuと変わらない。
KDEは機能がたくさんあって便利だけれども、シンプルを好む人にはゴチャゴチャと感じるかもしれない。
LinuxMint
難易度:★★
Ubuntu派生のディストロ。
マルチメディア関連に強いらしい。
Ubuntuより遅れて一ヶ月後くらいにリリースされる。
伝統的なデスクトップ環境MATEを採用しており、昔からのUbuntuユーザーがこっちを使ってい人が多い。
デメリット
Ubuntuと同じように近年重くなってきている。
半年ごとのリリースがあり、さらにMintはクリーンインストールが推奨されているので、
半年ごとにめんどくさい作業が待っている。
LMDE
難易度 : ★★★
LinuxMintのベースをDebianのテスト版に変えたもの。
セミローリングリリースが売りで、一度インストールすればMintのように半年ごとにインストールをすることがない。
UpdatePackというアップデートの塊みたいなものを当てることによりバージョンアップする。
Ubuntuよりはシンプルなので、動作自体は軽い。
デメリット
試験的なディストロ故に荒削りな部分がある。
コマンドラインでの操作も必要だし、インストールしたあとはまともに日本語入力もできない。
マシンによっては不安定な場合もある。
Debianのテスト版ベースなので、Debian不安定版をベースにしているUbuntuよりリリースのペースが遅い。
使えるアプリも古い場合がある。
Debian
難易度 : ★★★
UbuntuやLMDEのベースになっているディストロ
安定版、テスト版、不安定版の3つのフェーズがあって
安定版になると2年間はセキュリティアップデートのみでカーネルやアプリのアップデートはしない。
安定していてサーバーにも向いている上にアプリも豊富でデスクトップ用途も余裕でできる(今このブログを書いているのはDebian)
デメリット
それ故に安定しているが、時間がたつにつれてUbuntuなど最新を追うディストロに比べてアプリのバージョンが古くなる。
バックポートや特定のアプリのみ不安定版から持ってくるなどの技もつかえるが、Ubuntuなどに比べてaptの理解と、コマンドの操作の基本的な力が必要になってくる。
また、不安定版を使えばそれだけ不安定になりやすい。
CentOS
難易度 : ★★★
RedHatEnterpriseLinuxという企業向けのお高いディストロのクローン。
もちろん無料。
サーバー向けなので安定しているが、デスクトップ環境もあるしブラウザもFireFoxやChoromeなど使えるのでデスクトップ用途でも問題ない。
ちなみにこのブログのサーバーはCentOSで動いている。
デメリット
リポジトリにアプリが少ない。
Ubuntuでは使えていたソフトも登録されていないので、ソースをDLしてコンパイルする必要があるかもしれない。
あとUbuntuなどに比べると開発がおそく、Debianより古臭く感じるかもしれない。
使ったことはないけれどRedHat系の最新を追うディストロにFedoraというのがあるので、そちらはデスクトップ向けにも使えると思うので試してみるといいと思う。
ArchLinux
難易度 : ★★★★
シンプルを是としているディストロ。
だから、余分なものは一切ない。GUIのインストーラーも無いし、初期状態ではデスクトップ環境もない。
多くのことを自分で設定するので、自分だけの環境が整えられる。
ローリングリリースモデルを採用しているため、Ubuntuのように定期的な大型アップデートがない。
毎日あるであろうアップデートでOSは最新状態になる。
ユーザーの出番が多いディストロ故にOSの仕組みがわかってくる。
Ubuntuでは自動で入っている縁の下の力持ちであるブートローダーだって自分で選んでインストールと設定をしなければならないので、どのようなことがLinuxには必要なのかの勉強になる。
デメリット
難易度高い。
公式wikiは情報がたくさん揃っているけれど、それを読む能力は人を選ぶ。
WindowsXPのサポート切れるからArchにしようという人は途中で挫折するかもしれない。
ブラウザでネットサーフィンをして、日本語を入力してちゃんと日本語が表示されるまでに何段階もステップを踏まなければならないのだから。
まとめ
だいたい、Windowsから改宗してきた人はUbuntu派生のディストロかDebian安定版を入れればいいと思う。
ただし、外付けHDDなどを用意して大事なデータはバックアップするようにしないと泣きを見る場面に遭遇すると思うのでご留意を