虚構新聞で何かあったようだね。
日本ユニセフのネタを投稿したあと、抗議があって削除されたと。
それはそれで風刺を効かせるスパイスのようで面白いのだが、
虚構を議論や主張のツールとして使う人が出てきてちょっと違和感を覚える。
虚構新聞の本質はあくまで風刺、価値観の相対化でしかない
民主党政権の時に、民主党を風刺する記事を沢山書いていた。
ネット世論は反民主が主流だったため、かなり好意的に受け入れられた。
一方で再び自民政権に戻ったあとも、自民を風刺する記事を書いている。
それについてはネトウヨの人たちはどうおもっているのだろうか。
僕が問題だと思うのは、『○○という問題で、虚構新聞も風刺をしている。だから問題なんだ。』とか『○○という問題を虚構新聞が風刺して、僕達の気持ちを代弁してくれた』
という気持ちで見ている人が多いということ。
あくまで風刺だし、現実の社会問題を茶化しているだけだし、それが虚構新聞のあり方であって、
僕らの敵を悪評によって攻撃してくれるサイトではない。
社主が実際どのような思想信条によって執筆しているかはわからないが、少なくとも僕らの味方だという認識で見ていては痛い目にあう。
虚構新聞を本当だと思ってしまう人と同じように、虚構新聞の嘘記事で悪事が暴かれるという幻想は滑稽だ。
単に虚構新聞は現実に起きている出来事を茶化しているだけという認識でいたほうがいい。
僕らの敵を笑うよりも、自分の価値観の相対化に使え
人にはそれぞれ思想信条があるが、先鋭化したガッチガチに固まった独善的な人ってのは結構いる。
デマでも何でも信じたいことは信じて、信じたくないことは陰謀だという人。
ネトウヨにもネトサヨにもどちらにもいる。
自分の意見が茶化されていると怒る人もいるだろう。
だが、それで茶化された人が一つの価値観だけではないと気付かせることになるかどうかが風刺であって、虚構新聞の立場ってのはそれほど問題ではない。
社主はきっと自分の価値観で笑いの対象を決めているだろうけれども、社主の意図とは別に世間一般の風刺とのつきあいかたってのは自分に対しての笑いというのが最も重要だ。
中世の王様が自分の近くに道化を置いていたようにね。
だから、自分の敵が笑われてもそれほど気にしちゃならぬ。
それは虚構だし、攻撃されている論点からして虚構だ。
なんの根拠もない。
反アグネスの人は日本ユニセフの運営方法を虚構を使って批判をするのはおそらくお門違いだ。