『名前空間』という言葉の深みについて

全然テクノロジーの話じゃないです。

名前空間(なまえくうかん)ってなんだよ。

『名前空間』という言葉は、声に出して言うと味がある言葉だ。
ちなみに『名前空間』とはプログラミング用語で意味はめんどくさいので後回しにするが、Namespaceの和訳。
むしろ直訳に近い。

『名前』というのは訓読みのいわゆる国語
『空間』は音読みのいわゆる漢語(とはいっても明治期に作られた和製漢語なのだが)

漢字には訓音のに種類の読み方があって、漢字に対して本来日本語が持っていた読み方を当てたもの
音読みは発祥元の中国で読まれていた発音が由来になっているもの。
その2つの読み方を持っていて、大概音読みなら音読みで熟語は統一されるけれども、
湯桶(ゆトウ)重箱(ジュウばこ)のように音読みと訓読みが混ざっている物も例外的にある。

『名前空間』は四文字熟語の湯桶読みだ。

『空間』という堅苦しいイメージの前に、『名前』というゴクゴクありふれた生活臭のする言葉がある。
それだけで『名前空間』という言葉はアンバランスだ。

だが、『名前』という言葉自体哲学用語でもあるし、
一般的なありふれた言葉だが、『名前空間』と声に出したあと遅れてくるその深みとコクがある。
『名前』という言葉には唯名論でもおなじみの概念に対応する識別子のような高尚な言葉でもある。
そして『空間』という抽象概念が現れてくるわけで、『名前』と『空間』は相当ともお似合いの熟語とも思える。

だから、『名前空間』という言葉はアンバランスさと同時にピタ!っと当てはまる相性の良さも実感できる。
相反する印象がこの言葉には同時に存在しているのだ。

名前空間では意味が伝わりにくい

『名前空間』という言葉自体には味があっても、意味がわからない。
なんか間違った和訳のようにも思えるし、ものすごい高尚な高次元的な哲学ないしは宇宙物理学の用語のようにも思えてしまう。

印象が先に行っちゃって意味が伝わらない。

Namespaceをそのまま訳しちゃったからだろうね。
Spaceは空間というか、区域とか区分とかにしたほうがいいと思う。

名称区分とかそんなところが妥当かな。

で、実際のNamespaceの意味は…
プログラミングについて知らない人について説明するのには難しく、そして何かしらプログラミング言語をやっている人には既知のことなので
めんどくさいので省略します。
wikipediaででも調べてください。

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