STAP細胞と市井の人々の華麗なる手のひら返しについて

STAP細胞が発表されて最も持て囃したのはマスコミだが、それに続いて一般の人々も、そしてマスコミに懐疑的なネット保守勢力も(国益に叶うという意図で)喜んでいた。

だが、今回論文に怪しげな点が見られるということで、
早速小保方さんの人格攻撃みたいなコメントをする人も増えてきた。

そこで、当初の賞賛コメントもせずに静観していた人が『○○で怪しいと思ってた』(○○は科学に関係ないこと。かっぽう着とか化粧とかブランドとか)とか、『嘘つきだったのか』と言ってくる。
もちろん専門知識を持っている人や、持っていなくとも客観的な視点から違和感を表明する人はいるがそれは良い。
自分の考えでどちらが妥当かどうかというのは誰だって思うからね。
それとは違う、叩きブームの波がきたので勝ち馬に乗ろうとする特に信条も考えもない人が多い。

結論はまだ出ていない。

別にどちらの肩を持っているというわけではなく、
科学の誤りには科学的なプロセスで反論しなければならない。

再現実験で再現がされないとか、実験データに誤りがあるとか、証拠となっている実験の画像が違うものであるという確信が
複数の人物や機関によって精査されてからでなければならない。

つまり推定無罪の状態とおなじだ。

佐村河内さんと同類みたいなツイートも多数見るが、
彼女の人なりについてそれほど多くの証言も出揃っていないし、それでは単なる虚栄心の塊かどうかというのはわからない。

とにかく、第三者の追試の結果と論文の精査の結果が全てで
それが出るまではわからないのだから…

そして、たとえ仮に捏造で虚栄心の塊であるという事実が証明されたとしても
それは偶々当たっただけであって、
偽論文を書いて偶々本当だったと同じくらいフェアではない。

そして早速人格否定をしている人はマスコミ嫌いでマスコミのリケジョなどと囃し立てる報道が気に入らなかったようだが(僕も嫌だったけれど)、
実験の内容も追試も精査も調べずに早速人格否定をするのは、囃し立てのベクトルは違えどその人たちの嫌うマスコミと本質は変わらない。
左右が逆になっただけで、鏡にうつった同じ人物のようだ。

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