SEは「簡単に言ってくれるなぁ…」が他の仕事より多いのか?

表題の通り。

数々のブログを見ているとオモシロ要求とかあって笑えるのだけれども(笑うに笑えないのもあるが)

数年でもこの仕事をしていると少しだけれども僕にもこういう体験をするようになった。

僕が得た経験による法則は
【お客は簡単に実現できるものより難しい方を選ぶ。しかも、後出しで】

料理に例えてみた

店員「何を作りましょうか?」

客「卵を使った料理で、1000円以内のもの無い?」

店員「たまごかけごはん200円、オムライス500円、親子丼700円ですね。卵の種類や具材も答えられる範囲でリクエストに応じます」

客「じゃあ親子丼で、卵は烏骨鶏で鶏肉は比内地鶏にして」

店員「当店では今烏骨鶏と比内地鶏の取り置きはございません。用意するには少々お時間いただきます。またおねだんは5000円になります。」

客「そっか…高いね。時間もないしね。じゃあオムライスでいいや。特にリクエストはないからそのまま作って」

店員「かしこまりました。少々お待ちください」

(数分後)

客「ちょっとまって!もうできちゃった??」

店員「まだ出来ていませんが、盛り付けを行うところまではやりましたが」

客「卵の部分を烏骨鶏にして」

店員「烏骨鶏ですと今から取り寄せますので少々お時間をいただきますし、卵を取り替えるとなるとまた一から作ることになりますし、お値段も廃棄した部分を含めて6000円になります」

客「えー、すぐに出来て美味しくできるものはないの??」

店員「ソースや添え物はメニューに書かれているものから選べます。可能な限りリクエストにも答えられます」

客「んー、ソースかぁ…やっぱり美味しい卵が食べたいから烏骨鶏をお願い。少し時間かかってもいいから」

店員「かしこまりました。」

客「1000円以内で済むんだよね。あとはやく食べたい。あとオムライスは親子丼的なオムライスにしてね」

二転三転して解決をしたと思ったら後から難しい選択肢が復活を摺る

何かを作るときは値段と機能を天秤にかけて物を買うのだけれども、
実際にリリース近づいてくると仕様どおりの機能では本当はダメだったということがある。

SEや客側のシステム部門がたとえ説得しても実際に使う部署の権限が強かったりするとその説得に応じない。

値段と機能はトレードオフで、機能の仕様に理解していただけたと思ったのに
何とかならないかと仕様を元に戻してくる。

値段もそのままで機能も追加されるという錬金術が行われる。

業務をやっている側は業務プロセスや規則を変えたがらないけれど、
実はお客の規則とプロセスは形骸化していて現場の判断で行われている暗黙の了解プロセスが存在していて
そこが仕様漏れになっていた。
なんてこともある。

お客のプロセスや要求をそのまま飲もうとすると大体これでコケる気がする。
フィット&ギャップ分析をしていても基本的に明文化されているところでしかやらなかったり、
「今後は現場のやり方も本来の規則に沿ってやらせるようにします」とかいっても実はそれが不可能な事であって、そもそもが規則が矛盾していたなんてこともある。
けれども絶対に導入担当者は規則を変えようとはしない。
だって責任とりたくないんだもん。

システムが社内のプロセスに沿うようにするのは当然としても、プロセスも柔軟にシステムにあわせるようにならなければね。

規則を変える意思決定ができる権限を持つ人が検討段階から参画していないのは黄色信号だな。

するとリリース後や直前になって、本当にほしい機能というのがわかってきて
取り返しのつかないフェーズになっているのにも関わらず仕様変更が出てくる。

 

 

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