戦術的勝利・戦略的敗北の検察 戦術的敗北・戦略的勝利の片山氏 そして最も負けた市民

事態は急転直下。

パソコン遠隔操作事件はまだ判決も出ていないし、真相が全て解明されたわけではないが、
唐突にターニングポイントを迎えることとなった。

被疑者が公判中に『真犯人』から秘密の暴露を伴ったメールが関係者に届いた。
しかしその送り主が被疑者である疑いが強く、そして本人もそれと今までの犯行の『自白』もし、ついに真相が全て解明される兆しが見えてきた。

「真犯人はやっぱり逮捕された犯人だった!!おめでとう警察GJ!!」
で終わっていいのか?

以前、ここのブログでも書いたけれど、警察が失態を犯してしまった4件の冤罪事件は元々は被疑者の目論見ではあったのだが、
その片棒を担いだのは警察だ。

警察が自白偏重主義に陥って、密室で取り調べを行い、素人目にも怪しげな証拠を取り上げて逮捕をしたわけだ。

おそらく今回の事件はそういう警察の体質を攻撃した確信犯的側面もあったのかもしれない。

ともかくもそのような弱点がありながらそれを改善しようとせず、その犯人の挑戦を結局おなじ自白偏重と人質司法でゴリ押しで捜査を進めてきた。

一年の長きに渡る勾留でもなかなか決定的な証拠も出ず、(その割には何故かマスコミには裏付けされたかのような情報がリークされ)
公判も維持できるのか疑問だった。

長い勾留で精神的に参らせて自白を引き出そうとしていたのかもしれないと疑うほどだった。

結局、最終的に被疑者が墓穴を掘った形で自白を得ることになった。
しかしコレでは何一つ変わっていない。

たまたま棚から牡丹餅的にことが運んだだけであって、
今までどおりの捜査方法で今後もうまく行くとは思えないし、なによりも無辜の市民が冤罪に怯える構造は据え置かれるだけである。

犯罪は犯人と警察のゲームではないのだけれども、被疑者が目論んでいたのはおそらく司法の場での勝負だろう。
相手のいつもどおりの出方を逆手に取って、警察と検察のプライドを折ることが目的だったのだろう。

だとしたらそれは犯人の目論見通り負けているとも言える。

今後はもしかしたら、片山氏は一つ一つの証拠を上げて捏造かどうか合理的に攻めていき、自分の犯行は認めつつも
証拠の採用を認めさせないように動くかもしれない。

戦いは第二ラウンドに移ったのだ。

 

 

警察検察はプライドを傷つけられ、今までどおりの捜査方法をそのままにより酷くした形で挑み
被疑者はただ警察検察のプライドを傷つけるために無辜の市民を冤罪に陥れた。
そんな不毛な戦いで最も被害を被るのは僕ら普通の市民だ。

犯人を逮捕した良かった!では単なる対症療法に過ぎない。
片山氏型劇場犯罪を毒だとしたら、その犯罪を毒たらしめている受容体は警察の体質だ。
その受容体を改善しなければ他の冤罪誘発型の犯罪に我々が巻き込まれる危険性はこれからも残っているわけだ。

 

 

 

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