我々が標準的とされる人生の流れは、
大学卒業 ⇒ 何かの会社に就職か公務員になる
専門卒業 ⇒ 何かの会社に就職か公務員になる
高校卒業 ⇒ 何かの会社に就職か公務員になる
なんかの学校 ⇒ 何かの会社に就職か公務員になる
家業を継ぐというのはあるにはあるがレアだろう。
自由業になるというのは中々みられない。
役者になるとかミュージシャンになるとかなんだろうけれど、これもレアだ。
結局ほとんどはなにかの会社か国に仕えることになる。
職業の選択の自由はもちろん保証されていて、どの業種に採用されるかどうかは別として希望することはできるし、ミュージシャンになろうとすることもできるし、フラフラ遊んでいることだって出来る。
でも、自由にはなってもそれほどバリエーションはないな。
ほぼ会社員か公務員ってことになる。
仕事の形態は、会社員か公務員か自分で経営するか(自由業、自営業含む)しか無いけれど
学校卒業したあとは何かに仕える事を前提にしている。
そりゃ、何もしたことのない若い人がいきなり起業というのは難しいのはわかるし、べつに若い人は冒険をしろというわけではない。
世の中はもっとこうあるべきだ!という強い主張があるわけではなく、
学生が企業や国に仕えることをまず最初のスタートをするという形態もまた分かる。
でも、具体的な考えは浮かばないが『その進み方だけじゃないよ』と言いたい気持ちを強くもってい。
なんか、企業が藩のように思える。
会社=藩もしくは業界=藩と考えられる。
そこに属していて地位が確立される。
自営業は士農工商で言えば商にあたるけれども、自営業で成功すれば豪商になったり、(江戸時代とは違うけれど)大名のように新たな業界の主になれる。
そしてその藩に入れない学生は浪人のように戸籍が抹消された状態と同じになってしまう。
人間が共同体を作るときには、古今東西結局こうなるんだろうけれど、もう少し自由への希望を持ちたい。