『何もしてないけど壊れた』の何もは指しているものが違う

定期的に上がる、「パソコン何もしていないのに壊れた」という話なんだけれども、
根気強く聞き込み調査を続けていると直前に何かしらをインストールしたり、アップデートをしたりしているなどが判明することが多々ある。

なぜこんな話のすれ違いが起きるのかというと、『何も』の指しているものが違う。
上級者がいう『何か』というのはいつもと違う行動や、いつもどおりの行動でも直前に行っていたエラーの原因と推測されうる操作などを指している。

一方初心者というか修理を頼む側の『何も』が指しているのは、故意で行ったことや明らかな過失を指していると思ってしまうのかもしれない。
「何かやっちゃいけないことをした?」というふうに捉えているのではないか?
つまり責任を問われていると。

だからこう答える「(自分が有責の過失や故意で行った失敗などは)何もやっていない。」と
だから結果原因がWindowsUpdateでPCが動かなくなったとして、上級者様は「なんだWindowsUpdateやってるんじゃないか!」と思い、初心者様は「なんだいつもやってる更新で壊れたのか!ほら何もやっていなかったでしょ!」と言う話になる。

そもそも、なにかアクシデントが起こってそれについての原因を行った出来事から突き詰めて行くという行動は、多くの人が持っている行動様式じゃないのかもしれない。
それは原因追求と失敗非難を同時に行うような教育をされている人が多いからかも知れない。

でも、そういう思考を直せよと言っても何も始まらない。
とりあえず、責任をとうわけではなく過失を非難するわけでもないということを伝えて、「パソコンを直すためにはさっきまでパソコンを何に使っていたかを知らないと直せないんだ。何に使っていたの?」というように聞くと答えがでるかもしれない。

 

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