不正アクセスでGoogleニュース検索をすると、結構逮捕者の報道がある。
中高生が友人やネット上の知人のIDで勝手にログインして逮捕というのは数ヶ月に一回はおきているんじゃないか?
そしてそれぞれがゲーム感覚だったとか罪になるとは思わなかったと言っている。
我々、オッサンからしてみれば
なんて世間知らずな、罪になるだろう。と思うところだが
多くの人が結構スレスレのことをやっているんじゃないか?
恋人のGmailやYahooメールを勝手にログインして盗み見⇒逮捕
アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能に係る他人の識別符号を入力して当該特定電子計算機を作動させ、当該アクセス制御機能により制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為(当該アクセス制御機能を付加したアクセス管理者がするもの及び当該アクセス管理者又は当該識別符号に係る利用権者の承諾を得てするものを除く。)
これは不正アクセス禁止法の、不正アクセスの定義を抜粋したもの。
全文を見たいならばここ
不正アクセス行為の禁止等に関する法律
コンピュータ用語とは違うよくわからない単語が多いが、
つまり、アクセス制御しているサービスなどにネットなど通信を用いて、他人のIDとパスワードを入力して、勝手にアクセスして利用できる状態にすること。
掻い摘ん言えば人のIDとパスワードを使ってログインするのは不正アクセスということだ。
何も高度なハッキングテクニックなど必要なく、ポストイットに書いているパスワードやキーボードを打ち込むところを後ろから眺めていたりしてログインすれば
立派な犯罪になる。
恋人のパスワードを類推なり盗み見なりをして、メールサービスにログインして勝手にメールを読んだ人が逮捕されているという事もある。
相手が浮気をしていたからだとか、そういうことは関係ない。
浮気は道義的に悪いことでも、不正アクセスは立派な刑事罰がついてくる犯罪だ。
痴話喧嘩レベルでも逮捕はあり得る
恋人同士の痴話喧嘩の延長なのだから別にいいじゃないかとか、そういう問題ではない。
不正アクセス禁止法は電気通信に関する秩序維持を図り
と記載されていて、
法益(法律が保護する利益)はネットなどに関する社会秩序というわけだ。
個人のプライバシーなどを守る法律ではない。
パスワードなどを盗んで勝手にログインするということが許されない秩序を維持することが目的である。
だから、被害の規模や被害者の持っていた秘密情報の内容などは関係ない。
ゲームだからとかそういうことは関係無い。
パスワードの保存などをしていてもダメ
この犯罪には未遂や過失は含まれないけれども、
不正に入手したパスワードを保存しておくのはダメ。
これはフィッシングサイトを意識しているのだけれども、
もちろんフィッシングじゃなくてもネット上に流出したパスワードを保存しておくとか、勝手に盗み見たとか
不正な行為で手に入れたパスワードを保存しておくと抵触する。
結構危険なことやっている人いるんじゃないか
どうです?
束縛の強い人なんかはやっている人いるとおもう。
ちなみに携帯電話を勝手に開いてメールを見るという事は不正アクセスではない 。
不正アクセスはネットワークを経由して不正にアクセスすることだから、
GmailやYahooメールなどのネットワーク越しだとアウト。
ともかく、例え友人でも恋人でも家族でも
秘密を暴くことは良くないこと。
浮気していたとしたらそれを改善したい気持ちもわかるが、
勝手に暴こうとすればそれはそれで取り返しのつかないほど関係がこじれる可能性もある。