息子がまわりの子から一周遅れてアンパンマンブームがきた。
大体のケースでは3歳くらいで一度ハマるそうだ。うちの子はそうではなくてその頃はカーズを好んでみていた。
幼稚園入園すると、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーに行くそうだ。うちの子も年少組の時はそうだった。
だが何故か年長になったらまわりの子が卒業したはずのアンパンマンブームがきた。
もっとも元々アンパンマンは当初からハマったことはなかったので、浪人の末入学と言ったところか。
5才くらいになるとどうやらバイキンマンがよく見えてくるらしい。悪戯が好きで正義ぶってるアンパンマンに抵抗するダークヒーローのように見えるのだろうか。
そんなわけでツタヤでアンパンマンの第一話を借りてきたので一緒にみたのだ。
アンパンマンは星から生まれた
ジャムおじさんの夢は生命を持ったパンを作るとか言う、人体錬成よりもタブーを犯しそうな神をも恐れぬ錬金術士のようなパン職人で、毎晩様々なパンを作っていた。
ある夜、宇宙から星が降ってきてその内の一つが煙突からパンを焼いている釜に入ってアンパンマンが誕生した。
第一話では赤ちゃんのアンパンマンも見れる。
星がアンパンマンの生命の源だったのだ。
その星は何なのかは分からない。
宇宙から生命がもたらされるというのはSF風で面白い。
空からなにか降ってきて新しい生命が産まれるなんて、寄生獣のようだ。
誰もがおもったことのあるだろうが、アンパンマンは顔を取り替えるときに記憶や思考はどうしているのかという問題がある。
腹部に宿っているとか、新しい顔に記憶や人格がコピーされているとかそういうことをくだらなくも考えていたが、
もともとアンパンマンの身体は単なるパンだったのだ。
星があとから来てアンパンマンになったということで星こそがアンパンマンの本体だ。
身体は単なる依代にすぎないのかもしれない。
星が一つのある物体なのか、それともエネルギーなのかは分からない。
別次元へと繋がる門のようなものだったら、アンパンマンの本体はまた別のところにあり、パンの身体は星がつなげているだけに過ぎない。イデオン的な考えもできる。
星がエネルギー体だった場合は、パン体に帯電している感じで存在してるのかもしれない。
星が物体だった場合は、パン体の中央付近にコアとして存在しているかもしれない。
いずれにしても有機体生命とは全く別の存在だ。
バイキンマンの存在
バイキンマンは星が降ってきたと同時期に宇宙からもたらされた卵から生まれた。
こっちは有機生命体であると分かる。
しかし、バイキンマンが自分で言っていたのだが「オレはアンパンマンを倒すために生まれた」と言っていた。
アンパンマンはバイキンマンを知らなかったのに、バイキンマンは知っていた。
生まれながらにして目的をもっていたのだ。
目的を持って産まれるとすれば、真っ先に考えつくのは人工生命体。
何か目的を持った文明がアンパンマンの本体である星を倒すために作ったというのが考えられる。
最初星が動き出した時に呼応するように卵があとを追ってきたのもそれっぽさが出ている。
バイキンマンの種が本能として生命の星を狙うという設定も考えられる。
アンパンマンの何かを糧として生きる本能が備わっている。たしかにパンを略奪することで飯をくっているしな。
ただ毎回アンパンマンに倒されるバイキンマンを見ていると進化上でその習性を選択していくかどうかには疑問がある。
アンパンマンのほうが強いことからみて、バイキンマン族につよい淘汰圧がかかりそうなものだ。
もっとも今がその今まで捕食していたバイキンマン族が星に反撃されていく過渡期なのかもしれないが。
アンパンマンの設定を勝手に考える
アンパンマンは強いエネルギーを持った星から生まれた生命体だがその由来は別次元にある。
その生命は元々有機生命体であったが進化により時空すら操るほどに進化し、時を越え生命を操る存在になったのだ。
その別次元の生命体が現時空に受肉させたのがアンパンマン
バイキンマンはその超次元生命体を狙う別の高文明が作り出したバイオ兵器。
超次元生命体が現時空に解き放つ連中の仲間を駆逐するために作られた。
その小さな戦いの一つがあの小さな街で繰り広げられているのだ。
本当は?
ちなみに本当はアンパンマンの世界は妖精の世界だ。
皆妖精で、人間型の人たちも妖精さんだ。
富良野にアンパンマンショップがあるのだけれども、あの富良野の森の中で繰り広げられている妖精さんたちの暮らしが原作者のやなせたかしさんのイメージらしい。
映画では大都会も出てたけれど、妖精さんの国なんで、超次元生命体の戦いとかじゃないから