義理の兄弟とは結婚が可能かどうかを調べて分かった事

親同士が再婚して、義理の兄弟姉妹になった間での恋愛。
少女漫画やドラマでは良くあるモチーフだ。

このハードル、法律上では認められているのだろうか?

結婚できる

結婚できる。
本来禁止されているのは遺伝上のリスクや文化的なタブーによるものだろうが、
でも、義理の関係であれば遺伝的に隔たりはあるし、そもそも親同士が配偶者になっているだけなので本人達同士には全く関係はない。
また、親の新しい配偶者との間に養子縁組を結ぶと義理の兄弟との間は法律上血族にはなるが、それでも結婚はできるそうだ。

婿養子

養子に入った子と実子との間の婚姻が、民法第734条第一項のただし書きにちゃんと婚姻ができると書かれている。
グレーゾーンとかではなく、ちゃんと法律で広く認められている運用なんだね。

これは婿養子の制度のためらしい。
僕らは婿養子というと、結婚した時にお嫁さんの姓にするということを思い浮かべるだろうが、
昔は違ったらしい。

まず、相手の親と婿は養子縁組をして親子関係にして、
その上で結婚をするそうだ。
嫁と婿は義理の兄妹ということになる。

なぜこのような運用をしていたのかというと、相続に関係するからだ。
相続はまず配偶者と子に対して行われる。遺産相続問題でお嫁さんとかがしゃしゃり出てくる修羅場シーンがドラマなどであるが、
相続は子だけなので子の配偶者は対象外だ。

家父長制においては家督や資産を継ぐのが娘ではなく婿に渡したいらしい。
というわけで婿を養子にして相続が出来るようにするというわけだ。
家督とかいうのは、なかなか難しい制度だったんだな。

昔の結婚というのは本当に家を存続させるというか、まず家ありきでの制度だったわけだ。
今はまずは恋愛などの本人同士の気持ちが優先されていて、個人の自由が拡大されて喜ばしい。

今はあまり婿に相続をさせるという話も聞かないし、広くこういう価値観は廃れてきたんだろう。
伝統とか歴史とかいうが、少しずつ価値観は変わってくるわけで、
この点を見てみると、夫婦別姓や同性婚に対する批判として伝統を守ることだけを理由にするのはいささか説得力不足だ。

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