コミュニケーション能力ってなんだ?ニュータイプか?

 

コミュニケーション能力という能力が就職活動には必要らしい。

各業界、理想の人材としてコミュニケーション能力が有る学生を求めているらしいが、どうにもこうにもこれは曖昧模糊として意味不明だ。

SEを志望する学生でもコミュニケーション能力が有れば仕事ができると思っている人もいるんじゃないか?
そんなわけはあるまい。技術力や知識は必須で、そのうえで交渉やら何やらをする能力が生きるわけで、コミュニケーションができるだけで何とかなるというのはちょっと楽観的というかなんというか…

『自分の長所はコミュニケーション能力が有ることです!』とか面接で言っている学生がいたらもはや喜劇だね。
どんな能力なのか定義が不明な能力をあるとただ説明するだけではコミュニケーション能力とやらが無いという事を自ら証明しているようだ。

そもそも、コミュニケーション能力といっても様々な能力があるんじゃないか?
気遣いのあるおもてなしができる能力とか
参謀術数に長けて味方の勢力を増やし利益を得る能力とか
カエサルのような人心掌握術にたけたカリスマ的能力とか
ディベートのような議論で負けることを知らないとか

また会社によって求められるコミュニケーション能力は違うのではないか?
曖昧な言葉を排してもっと求めている実際の能力を説明したほうが建設できだろう。

「いやいや、コミュニケーション能力というのはもっと基礎的な事でそういう特殊化されたものではない。
たとえば誤解を与えない話し方や、不快にさせない話し方などだ。」
という反論もあるだろう。
だが、すでにこの言葉が独り歩きしている現状なのだから、
それこそ基礎的その能力とは何かということを定義しておかないと、共通認識がずれて話しがかみ合わなくなる。

曖昧だからこそ、空気を読むということがコミュニケーション能力が有るとか
上司に反論しないとかそういう都合のいい解釈がまかり通ってしまうわけだ。

それこそコミュニケーション不全状態だね。

システムの設計段階で曖昧な言葉で誤解が生じないように用語集を作成したり、
曖昧な言葉は特化した用語に変えたりしている。

さらに目標を立てるときには曖昧なものにさせず、定性的目標とか定量的目標とか目標の分析もさせるのだから
就職活動に置いても曖昧なまま放置させておくことというのは好ましくない。

もっとも多くの企業においては求めているコミュニケーション能力は定義されているだろうし、それを見極めるための面接を考えているのだろう。

だが、この曖昧な言葉が独り歩きして、よくわからない曖昧な能力のために就活生が不毛な喜劇を続けるのは何とも時間の無駄なようにしてならない。
なるべくならこの独り歩きした言葉を排除して、より特化させた欲しい人材像を示してほしい。

就活生においては、就職説明会や面接の時に自分の思うコミュニケーション能力と
その企業の思うコミュニケーション能力像との認識合わせをしておかないと、話がかみ合わなくなるぞ。

また、各社それぞれ理想像が違うのだから、
採用されなかったからといってコミュニケーション不全ということではないから安心してほしい。

 

 

※別に人事部じゃないので僕の話は就活に活かされないかもしれないよ(逃げ道)

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