日本が輸出できる豊富な地下資源

日本には掘っても出てくる地下資源がないというのは多くの国民が思っていることだと思う。

石油・ガス・レアメタル・レアアース 多く資源を輸入に頼っている。
資源が無いから、加工して輸出する自動車産業などに力を入れている。
そういうことを中学の頃の社会で習った。

それはそうなんだけれども、全部の資源が日本では採れないというわけでもないらしい。
小さな油田や政治的に面倒くさい位置にある海底油田、閉鎖されつつある炭鉱は日本にもあるけれども
そういうのではなく、なんと総生産量が世界第二位とかいう地下資源があるのだそうだ。

消毒液などに使われるアレ

福島第一原子力発電所事故が発生した時に俄に耳にすることになったあの物質
そう、ヨウ素
ヨウ素はヨードチンキとか消毒液に使われたり
放射性ヨウ素から甲状腺を守るためのヨウ素剤などに使われている。

ヨウ素は海藻などに含まれている。
太古の海が地下に潜り込んでいって、高い圧力で濃縮されるそうだ。
それが濃度の高いヨウ素を作り出している。
それが日本にあるんだそうだ。

それは日本のどこにあるか?
それは最も資源がありそうな大自然とは縁遠い場所だった。

東京の地下は宝の山

東京、千葉、神奈川、埼玉をまたがる地域の地下には大量の資源が埋まっている。
ヨウ素もそうだけれども、この付近は広大なガス田になっているそうだ。

このガス田は地下に圧縮された古代の海があって、天然ガスが溶け込んでいるそうだ。
圧力を開放すると溶け込んだガスがでてくるそうだ。
そしてその古代の海水には大量のヨウ素も含まれている。

数年前に渋谷のスパで天然ガスによるガス爆発があったのを覚えているだろうか?
あれは地下水を汲み上げている時に東京の地下の天然ガスも出てきて溜まってきた事が原因だった。

従業員の女性3人が死亡した事故で、当時はニュースでもかなり報道された。
僕は当時渋谷にある大学に通ってた。大学に行く為に渋谷警察署の陸橋を歩いているときだった。
すると非常に多いヘリが渋谷上空をホバリングしていたので、いつもと違う雰囲気に何かあったのだろうと察して
ヘリが浮いている付近まで講義すっぽかして見に行くことにした。
ヘリの場所や人の動き、緊急車両の音などを頼りに進むと松濤付近についた。
野次馬から聞いて大爆発があった事がわかった。

そんな経験を下ので一際覚えている事故だった。

閑話休題、そのような事故があったように東京の地下には大量のガスが埋蔵されている。

結構埋蔵量はあるらしいが、採掘をすると地盤沈下などの問題があり、余り掘れないらしい。
そりゃそうだ。狭い東京の土地は貴重だ。

というわけで千葉県茂原市で天然ガスとヨウ素の採掘が行われている。
なんとここでは世界の生産量の40%のヨウ素が産出されているそうだ。

そう言えば、地質時代区分に千葉時代が追加されるとか、
そうなれば意外と千葉は地下が凄いということか。

というわけで、実は身近なところに大量の地下資源があるという話でした。

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