NASを買って思い出を安全に保管

写真や動画が子どもが産まれて、ものすごい勢いで増えていった。
何千枚もあって、印刷も追いつかないし、そもそも印刷は必要な場合のみしてほとんどデジタルで保存している。
そんな人が多いと思う。

かくいう僕も多くの思い出データたちの保管に頭を悩ませていたタイプだった。
最近のカメラもスマホも高画質なもので一枚で数MB使いなんてものもザラで、すぐに数GBのデータが増えてくる。

デジカメのデータはSDに補完してあるがSDカードは寿命があって数年で読み込めなくなる可能性もある。
HDDに保管していてもこちらも数年でこわれる可能性もある。
DVD-Rやブルーレイに焼くのは、あとから差分を追加したり削除したり出来ないし枚数が増えていき紛失、文字通りの物理的に消失することにもなりかねない。それにそれらも数十年で読み込みができなくなる可能性もあるので、また焼きなおすか何かに保管しなおさなければならないが、枚数が増えれば煩雑になる。

というわけで、どのメディアも欠点多くて安全に思い出を保管しておくのが困難だった。

ちなみに今写真や画像をどのように補完しておいているかというと、正:デスクトップマシンのHDD、副:外付けHDD、予備:ノート、控え:デスクトップマシンのもうひとつの内蔵HDD(6年選手)
にそれぞれ同期を取って保管しているということになっていた。
でも、次第にどこに追加したのか分からなくなってしまって差分が出てきている。
ちゃんと差分を調査して同期をとならければならない。

でも、この状態でどれかHDDがクラッシュしたら消失するデータもある。
理想では正のパソコンに必ずデータを保管するようにして副にコピーをするような手順にしなければならないのだけれど、正のパソコン起動するのめんどくさくて…

というわけでお金が無い僕だけどNASを買うことにした。

NASって

ご存知だろうけど一応書いとくとNASってのはネットワーク越しでつなげることが出来るストレージのこと。
常時電源を入れておいて、家の中からどの端末からでもアクセスできるので思い出類はそこに保管することにする。
クラッシュしたらどうするかという問題には、RAID1(ミラーリング)をすることで対応することにした。

ちなみに買ったのはネットギアのRN10200という製品。
これは13000円だったので、NASでは比較的安い方。
まだHDDは入荷待ちなので、まだ使えないけど。

安くてHDDが最初から入っている楽な製品はバッファローとかからもでていたんだけれども、
設定などがWindowsやMacにインストールするアプリケーションから行う感じだったので、日頃Linux使っているのでそこら辺は避けた。
設定はWeb画面から出来て、ドライブベイが2個以上で、安い奴ということで考えたらこれだけだった。

RAIDって

ちなみにRAIDってのはどういうものかというと、
複数のHDDを組み合わせて信頼性の高いストレージを作る仕組みのこと。

色々な種類があるけれど、よく使われ基本情報技術者でもよく出る構成はこんなものがある。

○RAID0
複数のHDDに分散して書き込むタイプ。
高速にはなるが、HDDがひとつでも壊れたら死ぬ構成。
冗長性も信頼性も向上しない。

○RAID1
複数のHDDに同じものを書き込む。
2TB2台でRAID1を構成すれば、最大容量が2TBになる。
でも、一台が壊れても交換すれば元通り。
でもバックアップじゃないので、うっかり論理的にデータを消せば元には戻れない。
HDDクラッシュには対応できてもファイルのデリートを元に戻すことは出来ないので、それは別途バックアップが必要。

○RAID5
最低3つのHDDが必要。
複数のHDDにパリティデータ含めて分散して書き込む。
1台のHDDがぶっ壊れても残りのHDDのパリティデータを計算してぶっ壊れたHDDのデータを復元することができるので、動作は可能。
しかし2台以上壊れると復旧は不可能
あとうっかりデータデリートに備えて別途バックアップも忘れずに

RAIDはこれらを組み合わせてより安全な構成を行うこともできる。
でも一般のご家庭でやる場合にはRAID5くらいまでだと思う。

故障率

複数のHDDを同時に使うので、故障率は上がる。
故障率の考え方は、
例えば4年に1回こわれる製品を2個使っていた場合、4年の間に壊れる機会は2回に増える。
HDD一個でやっていれば4年に1回で済んだものを4年に2回の確率で壊れてしまうことになってしまった。

このことからRAID0など一個でも壊れたら死ぬ構成だと、危険性を上昇させているのでおすすめできない。
RAID1だと1個が生きていれば助かるので、4年のうちに2回壊れてもその都度交換していけば、データロストは防げる。

新しい思いで保管方法

個人でやることなので、信頼性向上させても維持費がかかっては大変なので
軽めにRAID1にすることにした。

これでHDDがクラッシュしても、少なくともすぐにデータロストになる危険性は減らせる。

それにネットワーク越しにいつでもアクセスできるので、どの端末からでも写真や動画を送ることができるので
一元管理もしやすい。
僕以外の家族でも保管しやすい。

あとは定期的に他のパソコンにも同期しておけば、最悪HDD2台クラッシュやNASごと爆発などの事態になっても思い出は残ることになる。
そして最も重要だと思われる写真に関しては、Dropboxなどに送り自分の住んでいる地域がまとめて吹っ飛んだ場合でも最悪手元に重要な写真のみ残るようにする。

そのうちHDDよりSSDよりも信頼性のある高容量な何かが発明されるだろう。
それまで絶対に残してやる!!

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