飲酒をしたあと何故かラーメンや蕎麦うどんを食べたくなる。
これはアルコールを分解するときに使ういくつかのアミノ酸などを体が欲していて、ラーメンなどにそれが豊富に含まれているからだと聞くが、
ピンポイントでそのメニューを無意識に欲するとは人体は不思議だ。
喉が渇けば水を欲する。塩分が足りなければ塩を欲する。それはまだわかる。
水はほしいものそのものをストレートに欲しているし、塩分は塩味で判別できる。
でもラーメンにどんなアミノ酸がはいっているかなんて人間わからないだろう。
どんな食材を使っているというのは食べてわかっても、アルコールを分解するときに必要な成分が入っているかなんて意識してもわからない。
それを人間の体はわかっているということなのか。
体が何かを必要としたときにピンポイントでラーメンなどのメニューを欲するように命令を出せるというのも不思議だ。
脳で食べたときにどんなものを摂取したかをデータベースに登録でもしているのか?
この話が嘘か本当か、解明されているのかわからないけれども、生物の振る舞いは「なんでお前はそれをしっているのか?」と驚かせることがおおい。
魚やエビに性転換をする種類がある。
子孫を残せるように群れの状況により一部の個体が変化するそうだ。
本当に生命は不思議だ。
それぞれの個体は何かを知っているわけではないけれど、群れ全体で何をしたらよいかが全体でみたらわかるのだろう。
どうやってそういうふうに進化できたんだろう。
僕の知っている進化の知識は、自然淘汰のレベルで止まっている。
子孫を残せたほうが環境に適用しているということで、その遺伝子が残るということ。
天敵がいるので、より小さい個体が生き残り小さい体へ進化していく。たまに突然変異が現れてそれが多様性のスパイスになっている。
でも、そういう生き残った生き残らなかったという二者択一でこんな複雑な形態に進化していくのだろうか。
例えば擬態をする生物は、より似ている方が生き残ったから似てしまったのか?
それよりも、もっとシンプルに逃げやすい方に進化していくだろう。
そりゃ擬態をしたほうが生存するかもしれないが、偶然にも似た形質を持った個体が現れては生き残ったということを繰り返さなければその因子は子孫まで残されないと思う。
ここからは素人が考えた話なのだけれども、
もしかしたら生物は何をしたらいいか知っているんじゃないだろうか。
僕らが酒を飲んらラーメンを欲するように、生物は細かい判断ができるんだ。
体のバランスや群れのバランスを保つため細かい判断をするが、未来についてどうするかについても判断しているんじゃないだろうか。
判断とは別に考えて答えを出すというレベルではなく、何かがあったら何かを自動的にするといったこと。
判断をするにあたり実は全体を知らなくても良い。
コンピュータを例にだすが、韓国のイ・セドル九段に勝ったアルファ碁はディープラーニングという手法をとっているプログラム。
以前は、先の手を何通りもシミュレーションして最良の手を取る手法をコンピュータはとっていたが、それでは計算量が多くなりとても非効率だった。
ディープラーニングは対局を無数にインプットして、「そういう場合はこうした方が良さそう」という経験から確率を導いていくというような手法だ。
だから、全体を知らなくてもいい。
話を戻すが、つまり生物はそれぞれ、その時の環境を感じてこうした方が良いっていう判断を下し、子孫に未来を見越した因子をわたしていたりするのかもしれない。
それがすべていい方向にいくわけでも、すぐ次の世代に劇的に現れるわけでもないけれども
何世代か経て似た判断を下した個体が複数あった場合は少し形に見えてきて、自然淘汰で残っていくか残っていかないかの判別を受けて、進化していくんじゃないだろうか。
一種の多数決みたいなもので、ある個体が下した判断はその個体特有の環境によるものかもしれないけれども、そういう場合は他の個体が同じような判断をくださないので次第に消えていく。
原人の始まりは240万年前から140万年前だそうだ。
その頃の原人は人間にはだいぶ似ていないが、10万世代位を経て今の形になっている。
十万でそんなに形がかわるのか?
見た目もそうだが能力的にもただ脳容積が大きくなったから知能がついたとかそんな簡単なレベルではなく、生きることに有利な複雑な言語を操るなどのコミュニケーションの能力を獲得してきたのは脳が大きくなったこととプラスしてどこかで言語を考える仕組みを手に入れてそれを進化の過程で洗練させてきたわけだ。
それをたった10万世代でできるのだろうか。
もしかしたら、もっと生物は進化にたいして攻めているのかもしれない。
遺伝子を受け継ぐときに突然変異で遺伝子が少し変わることがあって、それが多様性を生むそうだが、それはランダムではなく個体が作為的に行っていることで、ハイペースに生物は変わってきているのではないだろうか。
もっとも、これは素人が考えた話なので
一種のSFの設定と思っていただきたい。