ゴルスタという中高生向けのSNSが、8月25日ごろから話題になった。
このSNSの特徴は中高生向けとのことあって、中高生以外は参加禁止
そして若い子は暴走しがちであり、LINEなどでもいじめも発生しやすいということから厳しいコンテンツの選定が行われる。
何度か若い子らが集まる場所のコンテンツ管理をしたことがあるが、
若さゆえ見えている世界は狭く、自我が芽生えたばかりだからなのか対立意見に弱く、ちょっとしたことで荒らしや誹謗中傷などが起こりがちではある。
そこをうまくコントロール出来るマスターみたいな人がいると安心でき、理念は理解できる。
若い子は安心して自分らだけの世界を持ちたいし、それは大人は排除すべきではないので、もしゴルスタが成功していたら良いサービスになっていただろう。
更に特徴的なのは、アカウント停止をしたユーザーには反省文を書かせる。
まるで学校のようだ。
聞いたところによると、ゴルスタの運営方法などの批判をTwitterなどで行ったユーザーのアカウント停止
そして、それにイイネをしたユーザーなども芋づる式にアカウント停止
そのことに抗議をしたユーザーの個人情報を含めた半ば脅迫じみたツイートを公式アカウントをする。
つまり運営が暴走したのだ。
荒らしや出会い目的、卑猥な投稿だけでなく、運営に意見をいっただけでアカウント停止となり、独裁色が増してしまった。
そこから、Twitterで騒動が拡大し中高生ユーザー以外の耳目を集めることとなった。
それに呼応して、Twitterの若い子らがゴルスタチャレンジと称して、ゴルスタに登録
そしてアカウント停止のギリギリの投稿をしてアカウント停止になるかならないかのゲームを始めた。
単なる荒らしだ。
ゴルスタはアプリ公開を停止(ゴルスタはアプリでのみアクセス可能なSNSだ)
既存のユーザーのみで運用を再開した。
いくつもある問題点
これにはいろいろな側面がある。
個人情報を言ってしまったツイート
これはたしかに問題だ。
そのうち正しく批判がされていくだろう。
ゴルスタチャレンジ
これは運営批判側がやっていることなのだが、こういうオモシロ主義の人らが散らかすと正しい批判ができなくなる。
今回これでゴルスタ運営はユーザーに対して被害者というスタンスをアピールすることができたし、
また運営はこの件に関しては被害者というのは正しい。
正当な意見に対して高圧的態度をしていた運営に対して、その姿勢を批判もしくは風刺することならばいいとしても
ユーザーにも迷惑がかかる荒らし行為をしては、その論点がかすみ、ただ攻撃をしてそれを非難しあうだけの意味のない暴力的行為になるだけだ。
無能な味方が一番厄介というが、今回はそれがわかった例だ。
なお、普通のゴルスタユーザーに対してもツイッターで誹謗中傷ツイをするユーザーが現れ
ゴルスタユーザーは「大人たちがバカなことして私達の場所を奪う」と思っているらしい。
まってくれー!そいつらは大人じゃないー誤解しないでー
ゴルスタの独裁的運営
こんかい僕が問題にしたいのはこれ。
個人情報暴露ツイートをしなかったとしても、この運営方法はいただけない。
ゴルスタの独裁的運営手法
今回、耳目を集めることになったおかげで
変なデマまで出回るようになった。
そこで、まだ人に知られていない頃の本当っぽい話を探してみよう。
特に中高生が多く使いそうということで、ヤフー知恵袋で探してみることにした。
カカオというワードでアカウント停止されたという伝聞
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13158677313
誤って運営アカウントを通報した
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13160424958
運営理不尽すぎというコメントでアカウント停止
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14161718794
学年設定を間違えたためアカウント作り直しでアカウント停止
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12162436447
誕生日を書いたらアカウント停止
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10149354195
このように些細なことでアカウント停止は頻繁に起きていたようだ。
何を反省すればいいのかわからないが、反省をしなければならない。
炎上直前、ちょっと文句を言ったユーザーをアカウント停止にして、
抗議を言ったユーザーに共感した人たちもどんどんアカウント停止した。
それらの流れが記録されているのがこちら
http://togetter.com/li/1016394
ゴルスタに批判的な元ユーザーには刑事罰をちらつかせ(中高生はこれで相当信ぴょう性があるとおもってしまう)
元ユーザーに共感したアカウントには、“ゴルスタ運営への協力度合いを見て、順番にアカウント凍結を解除しています。“と、協力を要請。
そしてユーザーは運営への忠誠を反省文でアピールし、ついには密告や批判ユーザーと現ユーザーとの分断が置き始める。
いやそもそもさSNSで友人関係ができたとしてね。運営の方法が合わないから辞めるという人と、このままいると言う人との友人関係なんてSNSが介入していいところじゃないのに、運営が分断させようとしている。
ナチ的な組織運営に近い。
忠誠を誓うものには栄誉を、反抗的なものは排除し、排外的な組織を作る。
協力的な人にはより安全で安心を与え、指導者に反する考えは持たせないようにする。
その思考に染まると人は簡単に自由意志を投げ出し、指導者の意にそうよう行動する。
不健全な組織だが、管理教育が残る学校的でもある。
ゴルスタは塾会社が運営しているので、そういう学校の悪しき側面をもっているのかもしれない。
この運営方法の悪いところ、良いところ
分別がつかない子が多い中学生には、権威的にダメなものはダメだと言ったほうが楽なところはあるし、
とくに危険が多いネットではそのほうが安全でもある。
誰も教えずに個人情報を垂れ流し、出会い系に手を出し、荒らしや犯罪に手を染めて痛い目を見る前に、厳しい目で指導をするのはわかる。
だが、その手法が問題ありだ。
この権威に阿らなければならない空気を出すのは、必ずしも中高生のためでもない。
結局、中高生を守るのが運営を守る方向にシフトしてしまっている。
中高生に、意見を言うのは悪であり上の者にそうように行動するのが善であるということをアピールしてしまった。
もしかしたらこの塾の理念としてはそうあってほしいのかもしれないが、
この管理教育的な手法がブラック企業をのさばらせ、企業犯罪に手を貸してしまう社員を増やしてしまい、自分の意見を言えない人間を作り出してしまっている。
本当に中高生に必要だったのは、自分たちで自分たちの社会を健全に築かせること、たまにでてくる運営のさりげないサポート、その程度だったのだ。
はじめはゴルスタは中高生を守ろうとし、そのため権威を作り上げた。
スタンフォード監獄実験のように、役割を与えられた運営は指導者を演じ、そして暴走をしたのかもしれない。
一連のツイートを見てみると、運営は一人がやっていたみたいだし、かなりの裁量があったようだ。
とくに個人情報にアクセスできるような権限もあった。
※本来ならばコンテンツ管理者程度であれば個人情報アクセス権は持たせない。
ゴルスタの失敗は、中高生のコントロールではなく運営のコントロールを会社ができなかったこと。
しかし残念かなその運営の失敗を会社は気づいていないようだ。
もしかしたら、そういう高圧的な風土の会社なのかもしれない。