情報処理安全確保支援士とかいう謎資格

情報セキュリティスペシャリストという資格があるのだが、
日進月歩で進化するセキュリティ界隈において、取りっぱなしで良いのかという声が上がっていた。

10年前の知識で今を戦えるわけないし、ヘタしたら数年前だって怪しい。

攻撃手段は今や多種多様
現代ではスマホやIoTなどもふえて、サーバーやパソコンだけ守ればいいわけではない。

更新制の資格登場

そのような時代の要請を受けて、この度制度化されたものが情報処理安全確保支援士と言う資格。
情報セキュリティスペシャリストはなくなった。
安全確保支援士に進化したともいえる。

それにしても名前どうにかならなかったのか。
ダサかっこ悪い名前だ。
質実剛健、シンプルな名前だったら、ダサいけどかっこいいが、
名前が長くてワード一つ一つがしょぼい。ダサかっこ悪い。

名前のかっこよさで仕事をするわけではないのでおいといて、
この資格の説明をしていく。

この資格の最大の特徴は更新制。

毎年オンライン講習を受けて、3年ごとに集合講習をすることが資格維持の条件。
そのお値段3年で15万円

絶対個人では登録したくない金額だ…

情報セキュリティスペシャリストは受験5000円で、力試しと学生の技術力アピールには良いけれども
安全確保支援士は学生がやるには高すぎる。
サラリーマンだって趣味でやるには高すぎる。
試験合格しても登録しなければいいらしいので、
『趣味で安全確保支援士はの試験は合格しました。高いので登録していません』というアピールはもしかしたら使えるかもしれない。
それともそういうアピールもしちゃいけないかもしれない。

というのもこの資格情報処理系では初の名乗れる資格だそうだ。

名乗れる資格には医師や弁護士があるが、こちらは業務を有資格者のみが行わなければならない厳しい資格

業務独占はしないけれど、名乗るのは有資格者のみという1段階やさしい資格もある。
介護福祉士とか社会福祉士とかがそれに当たる。
安全確保支援師はこの名乗れる資格のお仲間になるそうだ。

名刺に肩書と共にかける資格とも言える。

今までの情報処理系は『もってますー』と経歴書で書ける資格だったが
今回のは名乗れる資格ということでちょっとアピール能力は高くなったかもしれない。

会社が1年あたり5万のお金を出してくれるならば、登録はしたいところだ。
ちなみに僕は情報セキュリティスペシャリストを持っているので、申請すれば有資格者になれる。

面白くないパターン

有資格者になっても、あまり面白くなさそうなパターンもある。

安全確保支援士は、セキュリティの高度な専門家ということで
今後お役所が出す仕事で、有資格者がメンバーにいることが要件の案件がくるとしよう。
お役所に近い大手もそれに追随するとしよう。

お役所や大手のお仕事なんて、ブラックにちかいところ多そうだし、darker than blackなお銀行とかも有資格者を求めてくるかもしれない。

僕はイヤダイヤダといっても、
会社は『おら、15万はらったんだぞ。行けよ!500億人月プロジェクトの一人になれよ!!』とかになって、僕の一番いやな巨大すぎるプロジェクトに組み込まれるんじゃないか…

怖い…怖いよ…

乾いた笑いが出るパターン

企業が求めているセキュリティの専門家として、需要があるかもしれない。

僕もそれでちくしょう転職だ!!ってなった時

契約社員
月収:20万から
要:情報処理安全確保支援士
経験年数5年以上

とかいう金の計算まちがっているんじゃないかという求人がでるんだよきっと。
入ったら入ったで、資格維持費は払わないが、資格失効したら解雇みたいな…
そんなひどい会社が出てくるんだ…

なんかちょっと怖くなってきた…

知識の更新は良い

更新維持費が高くて、会社が維持しなければならないことで
ハードルが高くなっているので人数はそれほど登録されないかもしれない。
セキュリティ技術者を増やすと言う意図はどこに行ったという話だけれども、
個人的エゴ的観点からいうと、供給は少なく需要は多くなって、有資格者の単金や年収もUpUp!ということになるかもしれない

そんな即物的なことは置いといて、
知識の更新は必要だし、その分高くても良いかもしれない。

最新の教科書的な知識が手にはいるというのは良いことだ。
自分で勉強していてもどこか偏ってくるので、国として世間として標準的な物が定まっていてそこを土台に自主的に学んでいければ結構効率が良い。

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