コンピュータ関連のことばかり書いていますが、僕も文学部出身らしくラテン語は嗜んでいた。
大学2年と3年時に、一応ほそぼそとやっていた。
3年のときにはデカルトの省察を和訳していく授業だった。
ラテン語は古代ローマの公用語で、西ローマ滅亡後は口語としては衰退していった言葉で、
デカルトは中世の終わり近世の始まり頃の人だけれど、当時の学術論文はラテン語で書く文化だった。
なんだか結構和訳するのに精神を削られる思い出があったけれども、今にして思えば無駄にマイナーな古典用言語を読めますと言う特技は面白いかもしれないと思って再び手にとってみた。
今はプロジェクト・グーテンベルクなどオープンソースな文献電子図書館などが充実しているので家にいながらでもラテン語書物を手に入れることができる。
ラテン語どれほど難しい?
英語だと三単現のsというものがあるだろう。
三人称単数現在形だと、動詞にsがつくというあれだ。
ラテン語だと、一人称、二人称、三人称とそれぞれ単数複数があって、動詞の変化が六通り
さらに現在、不完了過去、未来、完了過去、全分過去、未来完了、接続法(仮定法)のそれぞれ、命令法のそれぞれ、分詞のそれぞれ、不定法のそれぞれ、目的分詞のそれぞれ…
動詞がトリッキーな活用をして、わかんない。
分からない単語があったら辞書で引くが、辞書の見出し語は一人称単数現在だから、辞書を引くにもちょっとスキルがいるという。
名詞も格変化がすごい。
英語だと主語は文頭、目的語は動詞の後という語順で決まっているけれど、
ラテン語だと格変化をする。
主格、体格、属格、与格、奪格それぞれ単数と複数によって変化する。
もちろん名詞の種類によって変化のパターンは色々ある。
形容詞は名詞の格変化に引っ張られて変化するのだけれども、名詞の性別があるからそれでも変わってくる。
とにかく、動詞と名詞と形容詞が色々変わる。
その柔軟な変化のおかげで単語一つで色々なニュアンスを含ませることができるので、前置詞とか冠詞とかなく非常に短い文章でも長い意味を持つ。
早速ガリア戦記を読んでみた
早速ガリア戦記を読んでみた。
プロジェクト・グーテンベルクで調べたら間違って五巻から読み始めることになった。
L. Domitio Ap. Claudio consulibus
最初の一文でもう躓いた。
ClaudioがClaudius(人名)の与格、consulibusはconsul(執政官)の複数与格だということはわかったけれども、もうそれだけで30分たってしまったし、
LとかAPとかわからないし、Domitioってなんだかわからないので英語に頼ることにした
Lucius Domitius and Appius Claudius being consuls,
なるほど、LとかAPってのは名前を略したのか。
ピリオドが打たれているけれど、名前と苗字の間に入る用法でもあるのかもしれないな。
まだセンテンスが終わっていないので、consulibusがどう文法的に処理されていくのか読んでいこうと思うが、
もう疲れた。
英語は分詞構文で訳されているので、ラテン語もそうやってかかれているかもしれない。
がんばろう…