マストドンの1週間 インスタンス立ち上げたし、ちょっと1週間をまとめるか

 

日本でマストドンが知られるようになってから1週間たった。

新サービス、新アプリがでて急に流行ることはあっても
ここまで急激に状況が目まぐるしく変わったのは今までになかった。

簡単にマストドンを説明すると、
Twitter形式のマイクロブログのSNSのことなのだが、サービスの名前じゃなくて
アプリケーションとして公開されている。

誰もが自由にサーバーを立てることができればマストドンのサービスを立ち上げることができる。
サーバーをインスタンスと呼ぶ。

インスタンスは個人で作ったやつもアレば、企業が作ったものも有る。

インスタンスに所属する形でアカウントを作ることになるが、フォローやメンションなどインスタンスを越えて行うことができる。

Twitterが複数存在してて、それらを超えてフォローとかできるようなイメージ。

ここまでの経緯を簡単におさらい

4月13日位に日本でも紹介されはじめたらしい。

大学院生のnullkal氏が自宅にサーバーを立ててmstdn.jpインスタンスを公開。

インターネット大好きおじさんたちに見つかり、どんどんユーザー数が増える。
個人の自宅サーバーに数千人のユーザー抱え込むサービスが数日間だけでもあったんだ!驚きだよね

自宅サーバーでは運用が不可能になったので、クラウドに以降
しかもどんどんユーザーが増えてきて万単位になる。

こうなると私費だけでやっていけることは困難
そんな中、さくらインターネットが支援を表明

pixivもインスタンスを立ち上げる。

ニコニコ動画のドワンゴもインスタンスを立ち上げる。

いろんなインスタンスが増えて来て、
nullkal氏はドワンゴ社のヘッドハンティングを受けて入社することに決まる。

この間、1週間。

ネットメディア系では沢山記事を書いてきたし、有名なエンジニアも結構参加しているみたいだ。
アーリーアダプターたちが1週間で全員参加したみたいな感じで、来週から参加する人たちはアーリーマジョリティだろう。

僕のインスタンス立ち上げ1週間

僕は14日にマストドンの存在をしる。

参加するより自分用に作りたいと思い、まずはこじんまりとしたインスタンスを選び参加する。

conoHaのVPSを借りて構築開始。

土日は家族と遊びに行ったり、頭が痛くなったりしたので構築中断

16日にインスタンス一応立ち上げ、
17日にとりあえず始動、
18日にデータ永続化できていなかったのでメンテナンス、
今に至る。

土日にフラフラしていたため、完全に乗り遅れてしまった。

その間に世間では主要なインスタンスができてしまった感じがする。

宇宙創世において、プランク秒の間にすべてが完成されたみたいな状況だ。

ちなみにここが僕のインスタンス。10人位のインスタンスにしたい。
https://mstdn.glorificatio.org/

こじんまりしたインスタンスでの使用感

マストドンを使った感想なのだが、
ほぼTwitterと同じといえるが、今の所ノイズが少ない。

Twitterだとまず最初に参加したら本当に何もないところからはじめるわけで、
虚空に向かってつぶやいている感じだった。

マストドンはタイムラインがいくつかあり、
インスタンス内のトゥート(ツイートのマストドン的呼び方)が表示されるローカルタイムラインというのが有るので、
すでにインスタンス内の人に繋がっている状態だ。

そして、インスタンス内で参加の挨拶とかは不要で、ふらっと来て適当にトゥートしてそれがインスタンス内の人が適当に読む感じ。

連合タイムラインというのもあり、それは外のインスタンスの状況も表示される。
全部出るわけではなく、インスタンス内の誰かにフォローされている他所の人などが表示される。
インスタンスが顔を知ったアカウントが表示される

だから、小さいインスタンスでも全然さみしくない。
10人くらいいれば、それなりに連合タイムラインは賑やかになる。

フォローに関しても、変なマナーとか無く、自由に適当に外のインスタンスの人ともフォローしあっている。

そのうち変なマナー作りたがる人が「インスタンス外から失礼します」とか言う可能性は捨てきれないが、
いまマストドンをやっている人たちは、そういう窮屈な文化にはさせないようにしているように感じる。

今の所ウチのインスタンスは、僕一人だけのお一人インスタンスだけれども、
結構フォローしたため連合タイムラインは賑やかだ。

ブースト(Twitterでいうところのリツイート)も盛んに行われているので、Twitterでフォローしていた人をマストドンで発見できたりする。

しかもまだ全体でも参加人数少ないので、有名アカウントでもリフォローしてくれる可能性もあったり、みんなまだまだ色々したいからなのかファボをいっぱいしてくれるので、
交流はTwitterより盛んになっている印象だ。

マストドンの真髄は分散だ。
自分が良さそうだと思うインスタンスに居を構え、別のインスタンスとも交流をする。

あまり大きなところに入ると、ローカルタイムラインとかすごく早くなるとおもわれる。
インスタンス内で自分のアカウントは埋もれがちになりそうなので
やはりここは500人程度までの参加人数のインスタンスに分散していったほうが使いやすいと思う。

マストドンで最初に参加するインスタンスを選ぶことになるのだが、
ネットゲームのようにサーバー間で分断されているわけではないので、
特にこだわることなしにどこかに入ればいいと思う。

今は巨大なインスタンスばかりだけれども
今後はもっと趣味で細分化されていくと思われる。

興味がある人は自分でインスタンスを立ち上げるのもいいかもしれない。

マストドンの今後

ニコ動やpixivがインスタンスを立ち上げていっているが、どうやらそのサービスを使っている人向けのカスタマイズも施しているようだ。

直近では企業が自社サービスと綿密な連携と囲い込む形で作るインスタンスが流行るだろう。これはITリテラシーが高い人向け

今後はもっと裾野を広げていくために、芸能事務所とかがインスタンスを立ち上げたりたり、
ゲーム会社がゲームと連動をする奴など立ち上げたりするかもしれない。

ユーザー囲い込みだけでなく、広告などを使うインスタンスも現れる。
Twitterに頼っていた集客を自前でやっていき、顧客情報も得られてよりお得というわけだ。

一方で個人向けも増えていく。
さくらインターネットですでにあるが、もっと簡単なホスティングサービスのような物がでて、低価格でマストドンを個人が所有することができる。
おそらく100人までとか制限をかけるのだろう。

その小型インスタンスで、狭い趣味の集まりや地元の友達の集団などを成す。
同じ趣味のインスタンスは複数あるので、リモートフォローでつながる。

これくらい小さい物ができるようになると、パソコンを持っていないLINE大好き若者層などが入ってくるようになる。
彼らは知らない人との繋がりにはあまり価値を置かないし、ニュース性もいらないのだ。
地元と友達がつながればいいので、誰かが立ち上げた地元の低価格(もしくは無料)のインスタンスに集まる。

一方でTwitterは生き残るとおもう。
マストドンはTwitterの代わりにはなれない。
ニュースや、そこを見ればいま時点の世間の動きが分かるというのが無し、
不特定多数と繋がれるというのもTwitterが強い。

TwitterとFBの中間的な役割としてマストドンが収まると予想している。

 

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