エンジニアとして家で修行しないってどうなの?仕事のためって思うのどうなの?

日頃から思っていること、そして数日前にマストドンで書いたことの清書をここで書こうと思う。
はてなブックマークでもエンジニアの勉強に関するエントリーがあったのでかぶってしまった。
そのエントリーとは直接は関係ない。

6月くらいになると、新入社員もそれぞれ配属されOJTが開始される頃だと思う。
新人や、雇用者のエンジニアの人たち向けに伝えたい。

勉強はなんのため

配属されたばかりの人たちはまだまだ意欲があって「業務の勉強をしなければ!」という使命に燃えている人も多いだろう。
一方で、昨今の労働問題やワークライフバランスの改善などで、仕事は仕事でプライベートはプライベートというメリハリのある仕事をしたいと思っている人も多い。

プログラマを始めとする情報処理に携わるエンジニアは沢山の資格やスキルが多く常に勉強しなければならないとも言われている。

プログラミングなどのスキルは、仕事につながる。
仕事のために勉強しスキルアップをする。
単純な構図だが、そう思っている人が多いのではないか?

そう思っている人は限界が近いと思う。

仕事のためのスキルアップという目標があった場合、
2つのルートが発生する。

一つが、仕事をプライベートに持ち込まない。だから仕事後は勉強はしない。その代わりに勤務中には一生懸命やる。
もう一つが、仕事のために自己研鑽をして一生懸命プライベートも頑張る

僕はその両方の姿勢が危ういと思う。

仕事のために勉強をしてしまってはダメだ

スキルはなんのため

仕事後に勉強をしないパターンだと、テクニカルなことに触れる時間の量が減ってしまう。効率よく勉強すればいいかもしれないが、効率ではどうにもならない問題がある。

じゃあ一生懸命時間をかけて打ち込めばと言う問題でもない。

そもそも、仕事という目的のためにやってしまうと
視野が狭くなる。
自身が携わる仕事の領域なんて広大なテクノロジーの分野のごくごく一部でしか無い。
仕事のためにやってしまうと、知らなくてもいい社内だけ使えるスキルを覚えてしまって無駄。
それに仕事で使うことというのはテクノロジーの一つの応用の形であって、普遍的な事柄ではない。
また、社内だけの事を強く勉強してしまうと、それはもはや勉強ではなく仕事の反復練習のような意味の無いものになってしまう。

じゃあ何を勉強し、なんのためにするのか。

それはスキルを磨いて、人生の内面より豊かにし、その人の哲学をコードなりの形として完成させる事だ。

宮廷画家が、宮廷のために勉強をするわけがない。
宮廷画家の筆は宮廷のために使われているのではなく、本人の描きたいものを描き、本人が目指す絵を完成させるためにある。
宮廷画家が宮廷の仕事のためだけに筆をふるったわけではない。
お金が貰えるから仕事をした面もあるけれども、仕事はまた画家の一側面でしかない。

僕らも同じ、会社のために書いたコードはお金のため。
一方で自分の書きたいものを書くのは別の側面。

ある時、家でもコード書いてますということを言った時
「仕事好きなんだね」と言われたが、だいぶピントが外れている。
仕事は嫌いだ、でもコードを書くことは好きだ。

僕はまとまった金が手に入ったら湖畔に家を買って、自分のサービスを運用しながら生きて行きたいと思っている。

つまり、プログラマなどのエンジニアは、
画家や小説家など家がつく職業と同じだ。
そういう職業と同じように自己表現としての側面がある。

だから、そのスキルを仕事のためだけに使おうとしている人は限界がある。
家に帰ったら仕事プログラミングのストレスを、自己表現のプログラミングでストレス解消している。
それこそスーパーマンみたいな奴は、僕のようにゲームや漫画で暇つぶしせずに
どんどん新しいことをやりたがって、スピーディに新しいものを作ってしまう。

勉強や仕事はくそくらえ
自分の好きなことをまず楽しんで作ろう。
そう新人には伝えたい。

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