産経の記事に対して官房長官が「政府としては決定していない」と言いつつ次の日には「検討を進める」と総理が言った。
どっちだよ。安心させておいて落とすという戦法か?
もともと議員立法で進めるという話なので政府の方では把握していないというのはわかるが…
サマータイムはどれくらいやばいか昨日の記事で結構書いたが、具体例より比較のほうがいいと思った。
ヤバさ度合いランキング
社会的に有名な出来事のシステム改修ヤバさ度合いランキングを早速発表。
- サマータイム
- 2000年問題
- 軽減税率
- 改元
- 消費税増税
堂々一位は今回のサマータイム!
サマータイムのヤバさを改めて説明する前に2位以下を説明しよう
2000年問題
2000年になるときに、西暦を下二桁で管理していたシステムが誤作動を起こすと言われた問題。
実際に蓋を開けてみたらたいしたこと無かったと思っているかもしれないが、万全な対応をしてきたから回避できたのだ。
10年くらい前から危険視されて、90年代前半に改修は始まっていた。
96年入社の先輩が入社1年目に配属されたのが2000年問題チームだったそうだ。
延々と00以上80未満だったら2000とするみたいなコードを書いたといってた。
何年も前から業界も国も頑張ったから何も起きなかったのだ。
軽減税率
3位は軽減税率
2000年問題ほどクリティカルじゃなさそうだけど、でも税率は一律としているシステムばかりなので品目で税率が変わるのは今までにない大変さだ。
だがやるやら無いは議論はあるが何年も前からの予告はされているので安心ではある。
改元
いつかは来るとみんな予想はしていたので、そのいつかのために変更させる仕組みはある程度できている。
自称保守議院が勿体ぶって皇室を蔑ろにして公表を遅らせる事をしなければ、わりかし楽に変更はできる。
事後発表だと、ランクは3位に上昇するだろう
増税
いつかは来るというのを知っているので、そんなに大変じゃないし、何度もやっているから慣れている。
だからといって上げては欲しくない。
この修正が無駄になりますように
サマータイム
これらの競合を抑えて堂々一位になった驚異の新人がサマータイムだ。
コンピュータにとって時間は単に表示されるだけのものじゃなく、動作に直結している。
日本のプログラマはサマータイムというのを念頭に於いてないでシステム作っているので、最初から対応できてるものはほぼ皆無。
銀行やインフラなど重要なコンピュータの制御に影響が出るので2000年問題以上だし、データのもちかたではなく時間の考えが変わるというのが2000年問題より影響を測る範囲が増える。
それを何年も検討をするだけでの一位はゆるがないが、
1年以内に何とかするというオプションがついてきた。
さらに2年間だけというオプションもついてきた。
しかも世界的にも前代未聞な2時間ずれるというのもついてきた。
完全にオーバーキル。今後百年たってもこの規模の修正は起きないだろう。
もし対応するとしたら、今やってる仕事凍結してこれをやらねばならばいい所が多くなり、企業のアチコチで業務の停滞が発生するだろう。
IT界のセカンドインパクト。人類滅亡の危機レベル。
ITだけじゃない。多くのインフラや銀行が障害起こるかも、市民生活に影響が出る。
それでもサマータイム強行しますか?五輪やる頃には誰も五輪楽しむ余裕はないぞ。そう警告しておきたい。