息子と近所を歩くたびについ話しがちな話題で、昔のこの町の姿というのがある。
「あの薬局は昔ゲーム屋だったんだ」
「あの並びにゲーム屋があったんだ」
「あの不動産屋はゲーム屋だったんだ」
「あのオフィスビルは昔ツタヤでゲームも売っていたんだ」
話はゲーム屋がどこにあったということに偏ってしまっているんだが、
半径1キロくらいに5件くらいゲーム屋があったのに20年位でことごとく消滅してしまった。
今では半径1キロでゲームソフトが買える店は1件。
5キロくらいに範囲を広げても、2件。
10キロに広げると4件くらいになっている。
ニンテンドースイッチを探す時は車で4市を回ったが、それでも10件満たない店しか行けなかった。
本当に減ったし、20年前はワンフロアの小さな個人商店のゲーム屋というのが沢山あった。
当時の思い出
95年頃を思い出すと、
当時はスーファミが終わりに近づき、PSとサターンが競り合っていたころで、
子どもたちは複数のハードをもち沢山買っていた。
発売タイトルも多かった。
任天堂一強時代からソニーとその他との戦いがあった時代だった。
ゲーム屋だけでなく、大型店舗も増えていたけれども、小型店舗も沢山残っていたし、新規開店もまだまだあった。
今はチェーン店や大型店のゲームコーナーが主流だけれども、小型のゲーム専門店が沢山あった。
狭いフロアに所狭しと並んだゲームソフト。
スーファミのコーナーは縮小し、プレステのコーナーが沢山あった。
ケースは小さいので、狭い店内でも沢山のソフトを並べることができた。
デモには子どもが並んで遊んで遊んでいた。
店頭には格ゲーのアーケートマシンがおいてあり、そこでも人だかりができていた。
ゲームソフトは中古でも中学生には高い値段だったけれども、パッケージを見るだけでも楽しい。
持っていないゲーム機でもほしいという気持ちを持つだけでも楽しかった。
その頃を思い出すといつも頭に浮かぶのは顎割れシャア
実写で表現した機動戦士ガンダムのゲーム(クソゲー)が、映像をみているだけでもなんかすごそうで欲しいとおもったものだった。
結局買わなくてよかった作品だったが、
未知が故に楽しそうにみえるものが沢山あった。
現在
今はゲーム本数も減ってんのかな。
昔ほどゲームソフトの本数ってない気がする。
ノスタルジーに浸っているが、昔に戻りたいとは思わない。
本数は多くても結構クソゲーも多かった。
ゲーム屋が少なくなったのは残念だが、ネットで買える時代にもなった。(それがゲーム屋を少なくした要因の一つか?)
子どもを持つ親としては、ねだられるスポットが減るというのもありがたい。
でも、やっぱり昔ゲーム屋だった場所をみると少しさみしい気持ちになってしまう。
そのうち、三丁目の夕日的文脈でこういうゲーム屋でるから、僕みたいな世代が老人になったときに出す古き良き日本みたいな映画にでてくるから。