日本のサービスは値段の割には行きとどいていて、
店舗の営業時間も長く、定休日が無い場合がおおい。
チップなくても愛想を良くしてくれて、低賃金のアルバイトでも高度な接客をしてくれる。
それはそれでいいことなのだろうが、それが当たり前になることで日本全体は損をするとおもう。
最低限のサービスレベルが上がる
コンビニが24時間営業というのは確かに便利だが、
ある一店が24時間営業をはじめたら、追随しないと客を取られてしまうので他の店も24時間営業を始める。
ある程度24時間営業の店が増えたら、夜食も手軽に手に入るため深夜に及ぶ残業も可能になる。
深夜残業も普通になれば、夜に活動する人も増えるため、服屋とか本屋とか特に必要もない業種でも深夜営業をするようになる。
というように昔は五時くらいまで営業していた商店が、最低限21時くらいまで普通は23時くらいまでで、可能ならば24時間であるべきという風潮に
変わってきたと思う。
店員の接客態度だって、
他の国であれば、客に対してフランクに接し、
客にもNOと言える接客をしているが、
日本だとどんなクレーマーにも最大限の施しをしなければならないという風潮があるようにおもう。
おそらくお客様は神様だという考えが浸透したため、
接客レベルが高止まりしてさげられないのではないだろうか。
正直、慇懃な接客態度をされるとこちらが恐縮するし、
低賃金のアルバイトがそれを行っているというのは申し訳ない気持になる。
客のための思いが、客と自分の首を絞める
自分が貰っている報酬に比べて働きに+αの価値をつけるのは良いとは思うが、
過剰につけ過ぎると、その価値は一般化して
労働やサービスの価値が相対的に下がる。
デフレと同じだ。
格安居酒屋に沢山のありがとうは要らないし、
夢の国のアルバイトがゲストに感動を与える必要はない。
もし夢の国がゲストに感動を与え、格安居酒屋が沢山のありがとうを集めたければ
その感動やありがたさを対価として客に求めるべきで、
それらの対価分は従業員に還元すべきだ。
そういった意味では、チップ制というのは分かりやすく、
従業員のサービスに対して客が直接対価を支払うので、
サービスのデフレの防止になるのではないだろうか。