なぜ虚構新聞に釣られる人がいるのかを考えてみた

虚構新聞のネタがまたTwitterで釣られている人が出ているね。
峯岸メンバーの毛髪入りCD発売というネタだ。

ネタ記事のリンクではなく、キャプチャの画像が出回っていてそれで釣られている人がおおかったね。
うまい具合に瀬戸内寂聴の写真が見切れていて本物の新聞風ではあった。ただし最後の小林よしのりと分かるネタで判断できるかもしれないが、
小林よしのりのことを知っている人ばかりではないしね。
それに虚構さんの記事は本当のようで嘘というギリギリのところを攻めてくるからな。
今回の丸坊主の件だって虚構じみている事実だし、そういうことから本当だと信じてしまう人もいるのかもしれない。

なぜ釣られるのか?

「なんで釣られるんだ。なんでソースを確認しないんだ?」という声も聞かれる。
だが一定数釣られる人が出てくるのは仕方ないんだとおもう。

いくつか釣られやすい人のパターンを分析してみた。

信じやすい性格の人がいるというのも一つの原因でだろうね。
嘘のような詐欺に引っかかる人がいるでしょう。どこぞの誰かが遺産を貴方に差し上げたいとか、芸能人がお忍びで会いたいとか有り得ない詐欺に引っかかる人がいるから、あの手の詐欺が無くならない。
ネットが普及する前であれば、信じた人から別の人に波及することはあまりなかったけれど、ネットであれば(とくにTwitterは)転載も拡散も容易にできるからね。
だからどんどん信じやすい人を取り込んでデマが大きくなるんでしょう。

ネットをコミュニケーション手段としてしか使っていない人たちも引っかかりやすいのではないかとおもう。
ネットにはコミュニケーションだけでなく、情報の取得や発信をしやすくするってのがあるけれど情報取得などには使っていない層ってのがいる。
彼らは主にSNSやブログやLineなどで友人やネットで趣味の合う人などと話をしたりゲームをしたりして楽しんでいる。
ニュースサイトや情報発信系ブログを購読したり、はてブの人気のエントリーを見たり、ということはあまりしない。

友達同士での会話の延長でネットをやっているから、情報取得というよりは共感のほうが重要視される。
「ソースは?」とかそういう野暮なことは聞かないし、自分で調べるという事はしない。そもそも事実かどうかというよりは共感を大切にする。
「●●が○○なんだって!」「えーマジで!酷い!」というように話の中で、お互いに怒ったり喜んだり感動したりすることが重要で、事実確認とか議論とかディベートとかは望んでいない。
だから、そのまま共感したいためにネット上で知り合いに話したりして尾ひれがついて話が拡散していくのだとおもう。

権威=正しさと思ってしまう人もいるね。
学者が言っているとか、ニュースが言っているとか、そういうことを信じてしまうタイプ。
ただし、肩書きが大切なので発信元が何処なのかという事は特に加味しない。
思想や立場で考えがいくつもあるけれど、いくつもの説を並べて正しさを考えるとかそういうことはしない。
今回の場合もニュース系記事をツイートするBOTに虚構新聞の見出しをツイートされていて、それがRTされたため
ニュースだから正しそうだと思ってしまった人もいたんだろうね。

皆が言っているから正しいという多数決で事実が決まるという意識がある人もいるだろう。
皆が言っているから本当だろうと思うタイプ。
多くの人から噂を聞いたら、本当に思ってしまう。

多数決タイプや権威タイプは大体共感タイプでもある場合がある。
そうなると、正しい情報という感覚が共感されて、自分も新情報を誰かに言いたいという思いから次々と話を広げてしまうとかそういうことなんじゃないかな。

今後も度々釣られる人は出てくるでしょう。
20年後30年後もネットが定着してもずっと出てくるんじゃないかな。
ソースを確認しなきゃダメだとかそんな事言ったって、本当にソースを確認すべき層はそういう話に触れる機会は少ないだろうしね。
だから、自分が騙されないように気をつける程度でいいんだよ。

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