僕は文学部という文系の中でも極北に位置する学部で、もちろん在学時に情報のジョの字も触れずに過ごしてきた。
主にやっていたことは美術史とラテン語とドイツ語。
そんな僕がなぜかSEとして社会人になって、1年目の秋に基本情報技術者を取った。
ちなみに二年目には応用情報にも合格した。
バリバリの技術者にしてみたら僕はまだまだ素人も同然で、高度資格もまだ取得できていないけれど、
僕のような何も知らない人でも取れるという事をこれから取る人に安心させてあげる意味でも、僕の体験を残しておく。
取れるまでにした大体の流れ
資格についての勉強を開始したのは試験日の一ヶ月前から。
その前にJavaは一応文法的なことでの疑問はないくらいのレベルまでにはしておいて、
SQLは副参照くらいまで使えるようにした。
それらに費やした期間は大体四ヶ月くらい。
仕事で使ったってこともあったけれど、自宅でも遊びがてら楽しんでいた。
一ヶ月前から行った試験勉強は過去問と問題集付きのテキストを使った。それについては後でかく。
プログラミングして慣れる方が遠いようで近道
基本情報技術者の試験にはプログラミング言語の問題があるけれど、
それ以外にも配列の問題とかフローチャートの問題とかある。
これらの問題を解くためには紙の上でウンウン唸って考えるよりも、簡単なプログラミングで慣れたほうが分かりやすい。
CとかC++とかJava、簡単なところではJavascriptやRubyとか色々あるけれど、
僕はJavaをおすすめする。
試験にも出てくるし、オブジェクト指向言語だし、C++などに比べて煩わしい作法も少なく、わりかし簡単に動作する。開発環境は豊富だし、ネット上で情報も沢山ある。
入門書とか買ってきて、実際になにかアプリを開発してみよう。
入門書で暗記とかで覚えるよりもまず、動く物をとりあえず作ってみることがいい。
頭で考えるより、実際に手を動かしたほうが頭に入りやすいからね。
とにかく何か作りたいものを決めて、それに向かって一つ一つ理解をしていくということがモチベーションを維持するコツ。
探索とかソートとか、フローチャートや擬似言語の問題にでてくるようなアルゴリズムをJavaで実装するのもいい。
それがあれば擬似言語だって、フローチャートだって見るだけで意味が頭に入ってくるようになる。
SQLも要は慣れで、慣れていると得点源になる。
MySQLなど無料のデータベースがあるので、それを自分のパソコンに入れてSQLの練習をするといい。
生徒名簿と成績表と住所一覧とか架空の表をいくつか作って、それらを結合したりGroupしたり、そうやって遊んでいるだけでも、紙の上でウンウン考えているよりずっと覚えやすい。
あとプログラミングには直接関係ないけれど、現場の人の悲痛な叫びを綴ったブログなどが沢山はてブなどに沢山エントリーされているので、
読んでみると開発の流れとかなんとなく分かるようになる。
読み物として面白いものも沢山あるので、探してみよう。
マネジメント系の設問はなんとなくわかりづらいことがおおいが、現場の人たちのブログなどをよめばそれらの事例と問題がつながって覚えやすくなる。
試験勉強をはじめる前の数カ月はこのようにプログラミングに慣れて、開発についての漠然とした事例を集めることをしてみよう。
午前問題は暗記
さて次は実質的な試験の勉強に入ります。
これは一ヶ月くらい前からでもいいとおもう。実際に僕も一ヶ月前から勉強をはじめた。
昼間は会社だったので、帰宅時とか週末に数時間などあまり時間は取れなかったので、学生の使える時間で換算したらもっと短いかもしれない。
午前問題は暗記で事足りる。
午前問題の過去問をやっていると、似たような問題がでてくることがわかる。
しかも選択肢まで同じだったりすることもある。
だから、何度も午前問題を解いていると自然に覚えちゃう。
今はスマホのアプリで問題集があるので、電車に乗っている時間で何度も反復して問題を解いていれば、
自然に覚えるし、用語も覚えてくる。
何度も何度も同じ問題を繰り返し解いておくことが重要だ。
だが、ただ単に暗記をするだけではダメ。
設問に出てくる知らない言葉や、正解になっている理由などを調べる。
調べたことのある用語などが問題に出てきたら、頭の中で用語説明などをしながら問題を解いていく。
そうすると問題一個だけの暗記だけでなく、全体の繋がりというものも覚えてくるし、午後の問題の足がかりになる。
午後問題はとにかく解くこと
もっともウェイトを置くのは午後問題だ。
午前問題はスマホのアプリの問題集を寝る前や通勤時にやるくらいで、
机に座って勉強するときは午後問題と午前問題のわからなかった用語を調べることに費やそう。
浮動小数点の問題とか計算が入ってくるとどうしてもアレルギー症状が出る人がいるかもしれない。
だけれども、とりあえず過去問の問題は全部解いて見て、答え合わせをして、なんでこの答えになるのかをちゃんと調べる。
計算の速度が遅い人とかだった本番時に選択問題で計算が必要な問題を避けるだろうけれど、原理を一応知って置かないと計算が必要のない用語を答えるところとかでも使える場合があるとおもうので、一応最初のうちはひと通りやっておいたほうがいいとおもう。
はじめから選択問題のジャンルを絞っておくと、つぶしが利かなくなってしまうから、
自分が得意だと思っていた分野の問題が物凄く難しかったてときに変更できなくなってしまう。
だから一応とりあえず全部解けるように準備をしておいて、本番時に設問を読んでもっとも得点を取れそうなものを選ぶというのがいいとおもう。
模擬問題や過去問
試験前日あたりに行う最後の仕上げ。
予想問題がついたマークシート付きの問題集というのが売っているので、
試験と同じ制限時間を設けて模擬試験を行う。
本番に慣れていないかたはやっておけば、本番時に焦らずに時間配分とか考えられるようになる。
もっとも、午前問題をアプリなどで何度も反復して問題を解いていれば時間はあまるだろう。
午後問題だって何度も過去問や問題集で慣れていれば、結構時間は余る。