昨日に引き続きイジメの話。
大津市でイジメ防止条例が成立したそうだね。
イジメはもちろん無いほうがいい。
有っても仕方がないとか、有って当たり前というわけではなく、無くしていくように努力をしなければならないとは思う。
だが、人間が集まれば諍いだって起きるし、皆が皆仲良くなる共同体を作るというのは到底むずかしい。
殺人が有ってはならない社会というのは誰もが知っている当然のことだけれども、殺人が無くならないのと同じようにイジメを完全に無くすのはかなり困難だろう。
イジメはあってはならないことという意識だけ独り歩きしてしまうと、イジメを認めない隠蔽体質になってしまうだろう。
殺人とか犯罪であれば、警察という権力が独立して睨みを効かせているからある程度抑止されているけれど、
イジメが発生したことで評価が下がるということであれば先生や学校もイジメっ子側と利害が一致してしまうから、隠蔽をしてしまう事例がおきてしまう。
今回の大津市の条例では第三者機関を設けて、専属のいじめ対策教員をつけるらしいね。
この人たちが独立して警察や関係機関と連携できるようになれば隠蔽体質も改善されると思う。
学校側にもイジメ事例を公開することで不利益にならないようにするとか、そのような配慮も必要だろう。
ただイジメの認定ってのは難しいとは思う。
イジメのつもりでなくともイジメだと思われてしまうという事もある。
相手のことを尊重しろということなんだろうけれど、人のことを慮るというのは長く生きている人でも極めて難しい事だ。
イジメ防止の力が強すぎると、当人たちは同意のもとでもプロレスごっこのような遊びでも禁止されるとか、罰ゲームなども禁止されるとか、
閉塞感も出てくるかもしれない。
何がイジメで何がイジメでないのかというのは難しく、禁止させる方も細かい事例では難しいけれど、
個別のイジメ行為を犯罪行為として、イジメっ子を客観的に裁いていく事が近道なんだろう。
当人たちは同意のもとででもやっちゃいけないという事は日常生活でも沢山あるでしょう。(同意殺人とか)
そのように行為について厳格に規定して客観的に対処していくという事がいいと思う。
あとはイジメ相談機関なども仲裁機関として民事裁判みたいな事で客観的に仲裁をしてくれるようになってくれればいいと思う。
重大なイジメに対してはイジメっ子の停学や刑事告訴のような強いペナルティもかせるようにすればある程度イジメは減るんじゃないかな。