誰も思っていることだろうけれど、若い頃というのは時間を無駄にしてしまったという思いがある。
ああ、やっておけばよかった…って思ってしまう。
でもこれは怠惰とかそういう問題ではないとおもう。
ただ、なにかやろうとするときの見えている選択肢が少ないんだろうな。
子どもに多くの選択肢を見せることが出来ればいい親だとおもう。
海外にいきたいとか、宇宙飛行士になりたいとか、ゲームを作りたいとか、音楽をやりたいとか
いろいろな夢があるけれど、
がんばろうとか若いから何でもできるとか、そういう適当なことしか言えない親はあまり利口ではないと思う。
夢は夢見ているだけで叶うものじゃないからな、
夢って言葉はロマンティックではあるが、現実の目標として見定めなければならない。
ゲームを作りたい!っていう子どもにたいして
「ゲームばっかりやっていてもできないから学校の勉強をちゃんとしないさい」というのは確かに正しい。
義務教育をしっかりやらなければ進学も難しい。高校を出ていなければ専門的な職業につくことは難しくなる。
だが、学校の勉強も大切だけれども、その上でまずスタートラインに立たせるという事をさせたい。
バンドやりたいならばギターなりドラムなりを買って練習をさせてあげる。
ゲームをやりたいならばパソコンを買って、開発環境を整える手助けをしてあげる。
三日坊主になる可能性もあるけれど…その内のどれかが人生を決める可能性もある。
投資だと思ってなるべくならばやらせてあげたい。
もちろん買い与えられる物ではなくとも、どのような勉強をしてどのような学校に行けばいいかということを知れば、やる気につながると思う。
現実的な選択肢を10歳くらいから見せて置くことがいい。
それが実際その道に進むかどうかはわからないし、別にその時期に決めなければならないということはないけれど、
今いる時期と夢へのゴールは地続きであるという事を知らせてあげることが大切だとおもう。
全部を親が教えるというわけではなく、「じゃあどうやったら成れるかしらべよう!」とかいって調べさせたり、
一緒に図書館やネットで調べたり、一線で活躍する人の講演会とか行って聞いてみたり
そのように能動的に調べる癖を付けさせるというのもいいね。
もちろん親からの強制ということはあってはならないし、急いで進路を決める必要もない。
義務にさせるのではなく、希望に現実味を与えて楽しく勉強をさせようということ。
そして、漠然とした夢にさせるのではなく、やりたい事を道筋を立てて目標を立てるという力を付けさせると言う事が目的だ。
もちろん、きっとその子が大人になっても子供の頃やり足りなかったとおもうことは必ずあるだろう。
でもきっとそんなもんなんだよ。
リプレイをみて、ああ失敗したって思うのは仕方ない。
でもリトライはできない…だったらその事を次の世代にちょっとだけ教えていきたい。