遠隔操作事件では、片山氏が逮捕されたが否認が続き取り調べは平行線のようだ。
あの事件では4人が誤認逮捕されて、多く自白の強要がみられた。
犯人はそれを狙ってやっており、罠にハマった警察はプライドを傷つけられた。
警察は警察の威信を貶める犯罪に対しては熱心に捜査をするが、
その熱心さがどうも正しくない方向にいっているようだ。
まず、自白の強要など不正な捜査が行われていたことが問題であるのだが、
何よりも警察を貶めた犯人を逮捕するという事が第一の目的になっている。
そして、改革などという事は行われず従来の方法でもっとも犯人らしき人を捕まえて同じような捜査を行った。
おそらく犯人の狙いはこれだろう。
片山氏が犯人かどうかは分からない。
だが、犯人は誰かしら逮捕されるということを想定して年末年始の警察への挑発を続けていたのかもしれない。
そして逮捕後に再び自白強要などの醜態を晒すことを期待していたのだろう。
威信やプライドのために捜査をするのは結構だが、
結果、泥沼にはまってしまっている。
取り調べの可視化も行われないし、調書に作文を書いたりと今までと変わらない。むしろ熱心にやっているがため現場の捜査員は犯人を逮捕しなければならないという焦りから短絡的な捜査をおこなっているのかもしれない。
『それでも僕はやってない』という映画で犯罪が創作される過程が描かれているが、今までの誤認逮捕でも全く同じことが行われていたのだろう。
変わらんければいけない警察を変えられるのは警察自体なのだけれども、今回のような事が起こっても変える意思は今のところみられない。
僕は死刑は存続されるべきではあると思うが、まず公正な捜査が行われていない状況を考えるとその気持ちも揺らいでしまう。
警察は品性公平であるべきであるが、人間であるから悪いことをしてしまったり失敗してしまったりすることもあるでしょう。
それを防ぐために第三者に公開されるという事は必要だ。
警察が4人を誤認逮捕した失態を雪ぐのならば、
犯人を逮捕することはもちろんだが、もっとも重要なのは取り調べの可視化だろう。
警察は変わった。冤罪を少なくしていくという心構えが見えないと、狡猾な犯人の思う壺だ。