古き良きという言葉はあるが、古い=良いとは限らない

昔からやっているからそうあるべきだという人いるよね。

「体罰は昔から続けていたから、これからも続けるべきだ。」
or
「体罰は僕らもされてきた。そしてそれは昔から続いている。だからこれからも続けるべきだ。」

プログラミングの話だけれども、10年前から主流のオブジェクト指向を昔からやっている手法のほうが良いとして否定したりする人も結構いる。

「昔から○○を続けてきたから、今も続けるべき」だという話が通るのならば改善という考えは意味をなさなくなる。
伝統も大切だが、負の遺産として残っているものもある。
改善すべきところは改善し、残すべき所は残して行くというのが建設的な考え方だろう。

昔から続けているから今後もすべきだという理論は欠陥がある。
なぜ続けなければならないのかという理由が明確になっていない。

極端な例をいうと、「ヤクザは昔から続いているから、今後の有ってしかるべきだ」という人がいたら、何を行ってるんだ?とおもうだろう。
そういうことが問題なのではなく犯罪をして市民生活の平和を脅かす危険があるという害があるが、それをすっとばして昔から続いているからということは理由になっていない。

何でもそうだとおもう。
「昔から続いているから」は理由にはならない。

もちろん、すべての伝統を変えろというわけではない。
変えるべきではない相応の理由があればいいわけだ。
残さなければ本質が変わるとか、残しておくことで害が無いとか、新しく変える事で害が大きくなるとかであればそのままにしておくことはあるべきだろう。

でも、体罰など弊害があるものは無くしていくかあり方を少し変えていくかをしていかなければならない。
保守的な人であれば昔のまま残したいという気持ちもあるかもしれないが、昔からやっているからという根拠だけでは説得力に欠ける。

逆に、新しいから何でも良いというわけでもない。
もしかしたら体罰全面禁止になったことで別の問題もでてくるかもしれない。
プログラミングの話だけれどもオブジェクト指向が万能なわけでもなく古い時代の手法が最適な場面だってある。

古い or 新しい を二元的に考えるのではなく。
何が今問題で何をすべきなのかという主題に答える反論をして欲しい。

 

 

 

スポンサードリンク

関連コンテンツ