実際何がコミュ力なのかどうかはわからないのだけれども、
僕が思うのは受ける側より発する側のほうがコミュ力とやらを求められるのではないかとおもう。
受ける側と発する側っていうのは、言う側と聞く側または書く側と読む側のこと。
よくある風景としては、曖昧な指示などをだしてそれが理解できず失敗をするが、
そのために理解度が無いなとか、コミュ力が低いなとか言われてしまう場合があるとおもう。
だが、それは発する側に問題があるのではないか?
受ける側にも問題がある場合も勿論あるが、発する側に気配りがあれば大きな失敗も少なくなると思う。
個人的な経験からだけれども、盲目的にコミュ力を後輩や部下に求める人というのは
わかりやすく言ったり書いたりしてくれていない人が多い気がする。
格言ぽく言ってみるとこうだ。
「何か問題あるとすれば、他人ではなく自分にその原因を求めよ」
気をつけていること
で、僕も人に言えるほどコミュ力が高いとは言えないが、
自分で人に話すとき書く時に気をつけていることは以下のとおり。
- 主題を明確に表現。
- 結論を先に書く。
- 誤解を招く言葉を使わない。専門用語は正しく使おう。
- 空気とか暗黙の了解とかよくわからないものに頼らず、明文化する。
- 全体像が分かるように説明をする。
これら1〜5の事を端的に言えば「誰がいつ見て聞いても分かるようにする」と言う事だ。
では、各項についてちょっと説明をする。
1.と2.は結構言われることだけれども、
主題を曖昧にしたり、結論を先延ばしにしてしまいがち。
日本語は述語が後に来る構造なので、日本人は結論を後にしがちなのかもしれない。
ちゃんと結論を言ってくれればいいけれど、全く言わないで伝えようとする人も多い。
「じゃあ、○○に決まったから後はやっといて」みたいに何をして欲しいかがわからないことが多かったりする。
3.は専門用語を一般的な言葉として使ったりしてわかりにくい事が多い。
例えば、ブラウザのことをインターネットと表現するようなものだ。
「ブラウザを閉じて」を「インターネットを閉じて」と表現されてしまうと、よくわからないものになってしまう。ちょっと推理してネットワークを切断すればいいのかと思ってしまうかもしれない。
この例は簡単なものだけれども、もっと明確な意味を持つ専門用語は沢山あるが、それを間違って使われてしまうと大変な誤解をしてしまうかもしれない。
4.は空気とかに頼らず、明文化して欲しいという事。
「これはこれ空気で察知しろ」と言われて、同じような事をしたら「それは違う。ちゃんと理解しろ」みたいに言われることがある。
そういう時はちゃんと明文化して決まりを決めてほしい。
手順書とかやり方メモとかでもいい。文章に落として書くと目に見えなかった作業者の裁量で行われていたことも見えてくる。
そういうのが潜在的なトラブルのもとにもなり得る。
空気などに頼らず誰でもできるように文章化すべきだ。
5.は全体像が分かるように説明をして欲しい。
何かの作業を頼むとき、どのようにすればいいかだけでなく。
それが全体の業務の中で何になるのかという事を教えて欲しい。
全体像が不明瞭だと理解もしづらいし、何かミスをしたことも気づかない。
相手が理解して当然ではなく、相手は理解してくれないかもしれないから分かりやすくするという事のほうが誤解も少なくなるし
聞き直しも少なくなって円滑に物事が運ぶだろう。