そろそろXPのサポートが切れる。
ほとんどの人は7や8を買っていると思うが、
物持ちがいい人はまだ使っている人も多いかもしれない。
新しいPC買ったけれども、セカンドPCも欲しくてお金がない人も多いかもしれない。
そんなあなたを優しく迎え入れてくれるのがLinuxだ。
でも、家電量販店に行っても売っていないし、本も専門的なものが多くてよくわからない。
難しいのじゃないかと思っている人もいるけれど、そんなことは無いという事を書いてみる。
無料らしいけれど大丈夫なのか?
Linux系OSはほとんどが無料。
Windowsはかなりお値段がするのに、無料なんて安かろう悪かろうじゃないのか?と思われるかもしれないが、そんなことはない。
Linuxは元々がリーナス・トーバルズが個人的に開発したもので、それを無料で公開してボランティアで全世界のプログラマが日々開発をしている。
中身はすべて公開されており、バグもあるがそれをチェックする人も多く安全性が保たれる。
Wikipediaもにたようなもので、ボランティアで執筆しているのであの膨大な量が可能になった。
それと同じでLinuxも多くのボランティアで成り立っている。
もちろん、全員が思いのままに編集するとおかしなことになるので、公式にリリースされるものはリーナス・トーバルズが最終的に決定をしている。
これはLinuxカーネルの部分で、
WindowsなどのようなOSと同じようなものは、Linuxカーネルを利用して各団体が開発をしてディストリビューションとして配布している。
会社や非営利団体などがあるけれど、それらはすべてオープンな環境で開発をしていて、ブラックボックスではない。
多くの人が関わっている透明度の高いプロジェクト故に安定性が保たれているのだ。
安定性が重要視されるサーバーではWindowsよりLinuxのほうがシェアが高い。
スーパーコンピュータにだってLinuxを採用することもおおい。
無料だけれども、質はかなり高いOSだ。
操作は難しくないの?
黒い画面に何やら文字を打ち込んで操作をするような、そんなイメージを持っている方もいるかもしれない。
それは間違いだ。
今のLinux系OSはほとんどがWindowsやMacとくらべて遜色のないデスクトップ環境を持っている。
そして、その操作方法はWindowsを使った人ならば直観的にわかるものばかりである。
それは、多くの開発者が使いやすさを追求しているのだから、時代遅れになるという事はない。
WindowsXPから7に変わった時に、もしくは8に変わった時に
操作方法が変わって不満があるが渋々使っている人も多いかもしれない。
だが、Linuxではデスクトップ環境を選ぶのも自由だ。
Unityというデスクトップ環境が使いづらくなったと感じた人が、Xfceなどを使うようになった。
そのように自分が使いやすいものを選ぶことだってできる。
もちろん、黒い画面に文字を打つ操作(CLI)でも問題なく使える。
WindowsはGUIに偏った操作だけれども、Linuxはそのどちらでもこなせる万能な子だ。
操作は難しくない上に、自分にあったものを選択できるのだ。
ソフトは無いんじゃないの?
Linuxは確かにWindowsに比べて使えるソフトは少ない。
だけれども、LinuxにはLinuxの優れたソフトが沢山ある。
Windowsと同じソフトではないが、同じような機能なソフトはいくらでもある。
また、最近は使えるソフトも増えてきた。
Ubuntu系のOSをつかっているのだけれども、
DropBox Skype Chrome FireFoxなどWindowsでも馴染み深いものを僕も使っている。
EvernoteはChromeアプリで使っている。
GIMPなどは元々Linuxのソフトで、優れたものはLinuxにもWindowsでも使える場合が多いということだ。
インストールするのは難しいんじゃないの?
基本的に簡単だ。
Gentooのようなギーク向けディストリビューションは置いといて、
シェアが高いUbuntuやFedoraなどは、isoイメージをダウンロードして
DVDに焼いて、それをPCに入れて起動するだけでインストーラーが立ち上がる。
選択項目もあまり複雑なことは聞いてこない。
基本的にwindowsでインターネット接続の設定ができてインターネットで解決法を検索できる程度の人ならば
問題なくインストールできるだろう。
インストールメディアを入れてPC起動するだけでHDDにインストールせずともOSだけは起動するものも多い。
そこで操作感などを試してからインストールをするということもできる。
たくさん種類があってわからない。
確かにたくさん種類があって迷うだろう。
最初にやるのだったら、Ubuntuかそれの仲間たちのLubntuとかXubuntuなどが適当だと思う。
無料なのだから、気に入らなかったらあとから変えるのだってできる。
市販のパソコンに入れても大丈夫なの?市販の機器は認識するの?
僕もThinkPadに入れているし、ほとんどの場合大丈夫。
もちろん、すべてがインストールされるわけではないが、かなりの互換性がある。
Windowsの場合グラボやLANカードのデバイスドライバをインストールしたりすることもあるけれど
Linuxでは殆ど無い。
ディストリビューションにそれらの機器に対応するドライバがはじめから組み込まれているからね。
なんにせよやってみなければわからないけれど、大体の場合は問題なく動いている。
ちなみに僕はウェブカメラやプリンタ、マウス、キーボード、外付けHDDその他もろもろ問題なく認識して動いている。
動作が早いというけれど本当なの?
本当。
かなり早い。
Ubuntuなどは遅いディストリビューションではあるけれど、6年前のマシンに入れても問題なくサクサク動いていた。(Core2Duo 3GHz メモリ 3GB)
XPですら起動から操作ができるまで5分くらいかかっていたのに、Ubuntuだと20秒くらいで完了している。
もっと軽いディストリビューションに、最近のPCを入れればもっと早いかもしれない。
SSDなんかを使っていたら、電源ボタンを押したらものの数秒で起動完了するかもしれない。
結局Linuxにして不便はないの?
はっきり言って不便はない。
Windowsは動作が遅く、自由度も低いデスクトップ環境、CLIの環境は整っておらず、ソフトウェアは沢山あるが
パッケージ管理ソフトもない。
以上の点から言ってWindowsのほうが不便に感じる。
今はほとんどの操作が、ウェブブラウザ上で何でもできる
だから、OSはなんだってやれることは大体変わらない。
そして、ブラウザ以外のアプリも充実しており、Windowsと同じようなことができる。
それに加え、自由度の高さと無料なこと、動作の軽快さからみても
LinuxはWindowsの代わりになるOSというレベルではなく、
金をもらってもWindowsに戻るのを躊躇うレベルのOSだ。